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コロッケでコロっと逝きそうになった


コロッケやばいですよ。

コロッケで逝きかけました。


GW最終日の晩御飯はフツーな感じ+お惣菜で

野菜たっぷりラーメン
手巻き寿司
エビチリ
生サラダのオレンジソース和え

あと昨日の残りのコロッケ。


フツーに食事してフツーに美味しかったんですが、

コロッケを!
コロッケを口にして、衣のカリカリっとしたヤツが喉に引っ掛かりました。


今年のGWはずっと風邪っぴきで寝込んでて、喉も炎症でのできごと。

コロッケのそのカリカリが喉を刺激して思わず咽せ返しました。

そうしたら、咀嚼していたものが喉に詰まり大慌て。

ほとんど呼吸できない。

ゼーゼーしながら台所の流しに来て、まず口の中の固形物を出し、

慌てて水を飲みました。


隣でビックリしている妻が
「背中叩く?叩く?」
と言っていますが、ほとんど耳に入らない。

喉が詰まって話せない。

なんなら呼吸もほぼできません。


水をコップに入れては飲んで、と2、3杯飲むと、喉に詰まった固形物がドロッとした感じで、徐々に下方に落ちていく感覚。

ようやく喉の詰まりがとれて、呼吸も楽になって、ちょっと変な呼吸をしたので、左胸が痛くなって、でも大丈夫。


こんな感じで、ごく日常のシーンで、歴代最悪級のヤバい展開でした。



「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」

村上春樹著『ノルウェイの森』の一節を思い出しました。

村上春樹ワールドはもっとカッコよく気取っていてすぐエッチなことも始まるけど、上の一節は日常シチュエーションにも当てはまる。



漫画『ペリリュー』という、太平洋戦争でペリリュー島の日本兵の日常を描いた作品があって。

冒頭からフツーになんてことはないところで人がポックリなくなる。

スコールが来て慌てて体を洗おうとしたらスベッて頭打った同期とか。

米兵襲来で撃たれた拍子に手元の銃の引き金を引いてしまい味方兵を誤って撃ってしまったとか。

遺族の元には勇敢な最期を遂げた云々みたいな電報が送られるんだけど、実際はそうでなかった例もあった。



『ペリリュー』の人間のあっけないシーンや、

『ノルウェイの森』の
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」

をリアルに体感した気がしました。



念のため喉を詰まらせた時の対処法を検索。


なるほどって思うけど、

もし咄嗟に喉を詰まらせたら、またはそういう人に遭遇したら、

せいぜい背中を叩くぐらいしかできないんじゃないか。



今回自身で喉に詰まらせた感じだと、とにかく水をがぶ飲みすることしか考えられなかった。


喉を詰まらせる以外にもとっさのトラブルはたくさんあって、

一般人としてなかなか遭遇することはないけど、

いざ起こると咄嗟に思いついたことしかできない。

あれこれ考えることができない。

だから最低限の対処法はまず知って繰り返し練習あるのみ。



でも最終的には


運命

に左右されるなと思った経験でしたよ。





高校生のときはじめて読んで、なんて破廉恥な、と真っ赤になりながらコソコソ読み終えた記憶がある。
社会人になって地下鉄でスーツ姿の女性がブックカバーなしで読み耽っていて、いやそれ電車で読んじゃダメなやつでしょうってドキドキしました。


かわいい絵とは裏腹に戦場がリアルに描かれた傑作。
真面目で部下思いの上官と対峙するクライマックス。
そして戦後のその後まで骨太な読み応え。


米兵からみたペリリュー戦。
『ペリリュー』と読み比べると、両軍ともに過酷な戦場だったことがわかる。
だんだん兵士たちが狂気じみてくる様子が伝わってきて怖い。


上のペリリュー・沖縄戦記の映像版。
主役の一人が映画『ラジオ・フライヤー』の弟役の俳優で、すっかり大人になっていて感激。
一方で、『ボヘミアン・ラプソディ』で有名なラミ・マレック氏は狂気じみた兵士の演技でした。




うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。