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「書きたい」と「書かされる」の大きな違い - モチベーションについて

noteは多くのことに気づかせてくれます。

おそらく私たちの多くは、noteを書かされて書いているのではなくて、書きたくて書いているのではないでしょうか。私は書きたくて書いている一人です。

今日はモチベーションに関する動画をご紹介させていただきたいと思います。

私がお世話になっている方で、AI領域で活躍されている方に教えていただいた動画です。有名な動画なので見たことがある方もいるかもしれませんが、彼が人生で印象に残ったセミナーの際に見た動画ということで、Daniel Pink氏の講演をもとに作られたものです。

初めにこの動画を見た時は衝撃を受けました。

動画を見ていただくのが一番良いと思いますが、内容について少し要点をまとめてみます。MITとシカゴ大学とカーネギーメロン大学の心理学者、社会学者、経済学者たちが共同で報酬とパフォーマンスに関する実験を行いました。

実験
実験者に以下の旨を伝えて作業を行ってもらった。
1. パフォーマンスが低い人には低い報酬を与える。
2. パフォーマンスが中の人には中程度の報酬を与える。
3. パフォーマンスが高い人には高い報酬を与える。

結果
1. タスクが機械的なスキルを必要とする限り、報酬は有効的だった。払えば払うほど、パフォーマンスは上がった。

2. 初歩的な認知能力を必要とするタスクになった途端に、高い報酬はパフォーマンスの悪化につながった。

関心を持った科学者たちがアメリカの連邦準備銀行 (中央銀行) からの出資を受けてインドを含む別の場所でも何度も実験をした。結果は同じで、認知能力を必要とする9つのタスクのうち8つで、高い報酬を与えることでパフォーマンスの悪化を招いた。

D. Ariely, U. Gneezy.G, & N.Mazar, Federal Reserve Bank of Boston Working Paper No. 05-11, July, 2005; NY Times, 20 Nov. 08.

高い報酬を与えればパフォーマンスが上がるだろうと思うところが、パフォーマンスが悪化するというところに驚きました。

さらに、内的モチベーションについてDaniel Pink氏はパフォーマンスと個人の満足度を上げる3つの要素について話しています。

1) Autonomy
自律性。エンゲージメントを確保しようと思ったら、自律的な行動が良い。

例:ソフトウェア企業Atlassianがエンジニアに対して行った試み。
「今から24時間は、誰とでも良いから何かに取り組んで良い。その代わり24時間後にその取り組んだ成果だけ教えて欲しい。」
→ この試みのおかげで、今まで治らなかったソフトウェアのバグが直って、新しい製品のアイディアが出てきた。

2) Mastery
向上するのが楽しくて、上達すると満足度が高くなる。

例:1983年にビジネスモデルが提案された。「世界には優秀ながいっぱいいる。週に20-30時間ボランティアで働いてもらって、みんなで作ったものは売るのではなくて無料で与えよう。」というアイディアで動き始めた。
→ウィキペディア、Linux、 Apache が作られた
無料なのに新しい開発が生まれたのは、習得に対する挑戦と貢献の精神があったから。

3) Purpose:
儲けだけが目的意識に紐づいていると良くないことが起こる。
"We are purpose maximizers, not only profit maximizers."

会社のマネジメントでも、個人の働きに関しても、複雑な世界に生きているからこそ、人参をぶら下げられた外的モチベーションよりも、内的モチベーションに目を向けてAutonomy, Mastery, Purposeを意識していくと、より良い動きができるのかもしれません。また、本当に良いものは内から溢れ出すものや使命感によって生まれていくのかもしれません。

最後に、以下はDaniel Pink氏本人が話されている動画です。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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