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インターハイ中止は何を教えてくれようとしているのか

昨日、今年のインターハイの中止が発表された。

地域によっては各県の地区大会の中止が早々に発表されていた地域や競技もあり、想定していた事態ではあった。

でも実際にその事実を突きつけられると想いが色々と巡っている。

そんなことを今日のPodcastでは喋っている。


2019年

トレーナーとして初めて目の前で日本一を経験した。

沖縄インターハイだった。

胴上げも人生で初めてしてもらい

歓喜の中にまぜてもらっていた。

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しかしこの記憶は自分にとって

嬉しい思い出よりも悔しい思い出として記されている。


それは目標がアベック優勝であり

その年負けなし2冠で迎えた女子団体が準決勝で敗れたことと

肘の大怪我をした主力の男子選手がなんとか出場はできたが、準決勝・決勝と舞台に上がる事が出来なかったという2つの事実が自分にとって不甲斐ないサポートとして記憶にも記録にも記されているからだ。

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女子の準決勝

本当に紙一重の勝負だった。

その年負け知らずだった女子団体にとって

通過点とみられていた準決勝

4人目まで終えて優勢な状態

赤山自身も監督も『イケる、勝った』そう心の中で思っていた。

"勝負に絶対はない"

そんな事は百も承知だ

でも直後に男子の準決勝が控えている事や

(大熱戦で凄まじい緊張感でした)

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高い緊張感を持続する事が必須であればあるほどに

ちょっとした油断はどうしてもでてしまうのだ

そう痛感する取り返しのつかない苦い経験となった。

振り返ってみれば

何か女子選手にかけられる言葉があったかもしれない。

『最後の最後まで絶対に攻め気を忘れるな!!!』

『試合終了まで勝負は絶対にわからないぞ!!!』

極限の状態で俯瞰して、冷静にサポートする。


まだ2019年夏の時点では自分には備わっていなかったようだ。

その時から2020年のインターハイでのアベック優勝は

選手にとっても監督にとっても赤山自身にとっても

最大の目標であった。


その目標が厳しくなった今

高校3年生にどう関わり、声をかけるか

さっそく昨晩のオンラインサロンのZOOM飲み会では

その話題で持ちきりだった。


答えのない問いだからこそ

向き合い続ける責務があると思う。


ちなみにこの時に涙した女子の主将と共に出場した

秋の国体では男女成年少年混合で戦う団体戦で

悲願の初優勝を遂げ、その年のうちに想いを晴らすことができた。

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2019年のうちに目の前で2回も日本一を経験しながらに

悔しい思い出として記す事ができる環境に

本当に感謝している。


そんな自分が今できる事を熟慮しながら

毎日を過ごしていこうと思う。


こんな悔しい想いをさせてもらえて本当にありがとうございます。



インターハイ・・・、選手たちと共にもう一度挑戦したかった。



赤山僚輔

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