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2021年8月に読んだビジネス書に1冊ずつコメントしてみた。

「7000文字くらい。」

先月は10000文字を超えたから少ないように思える。

ただ、以前に比べて倍以上のアウトプットをしてると考えると、大きな進歩だ。

しかし、気になったのは1冊あたりのアウトプット量を増やすことができるのではないかと感じていることだ。

私のnoteを読まれている方なら薄々わかっていると思うが、私は文章を書くのが苦手だ。

だが文章が苦手ということは、アウトプットが相手に伝わりづらいことになる。
これは大問題だ。

年間300冊を読むのをやめると宣言してから大きく変わっていなかったが、来月から方針転換していくことにする。

月10冊を何度も読んで何度も考える方がいい。

来月の方針が決まったところで、今月のコメントを書いていく。


◆ 2021年8月に読んだビジネス書リスト

 ▼ 賢い子はスマホで何をしているのか

☑ 学び方を学ぶ

書店のビジネス書売り場で「学び方」の特集コーナーがあった。

「独学大全」や「習慣超大全」など現在売れている学び方の本が山積みに並べられていた。
大人も勉強しないとこれから大変なことになるぞ、そう書店が大声で呼びかけているかのように。

今、自分が会社で仕事している産業はいつまで続くのか、誰にも予想することはできない。
それだけ時代の変化が早く何が起こるかわからないから。

産業自体が衰退し、他の産業の会社に転職することは普通になっていくだろう。

そうなったとき、「学び方」が重要になるのだ。

自分が身につけやすい学び方を身につければ、どんな変化にも対応できる。
資格に受かるコツさえ身につけば、それなりに会社から評価される。
転職してから仕事を覚えるのが早ければ、周りから期待と信頼を得られる。

今では勉強のコツを動画やブログで公開してる人が増えてきた。
今の若い世代は情報を公開することに価値を置いているからだ。
スマホ1つあればきっかけをつかむこともできてしまう。

デジタル革命は世界規模での学習革命を可能にする、この本に書かれた通り、学びの視野を何倍にも広げてくれる。

自分に合った学び方は必ずある。


 ▼  AI時代の人生戦略

☑ 今、学ぶべきといわれることは「できたら得する」ではなく「できないと損する」

「ライティングはできたほうがいい。」
「マーケティングはできたほうがいい。」

Twitterを見ていると、あれもこれもできたほうがいいと主張している。
私自身もビジネス書を1000冊以上読んできたから、彼ら・彼女らの言ってることは正しいと実感している。

しかし、捉え方が少し違う。
「できたら得をする」のではない、「できなかったら損をする」のだ。

小学校で英語やプログラミングの授業が導入されたのは、グローバル化や情報化社会で必須になるからだ。
今の大人はどちらもできない人が多いのではないだろうか?

もちろんこの2つだけではない。
冒頭に述べたライティングやマーケティングも、リモートワークや個人で働く時代になりつつある今、必要性は高まっている。
この本の場合、できなかったら損するものが「STEAM」だった。

もう何年か経ったら、当たり前になっていくのは間違いない。
それだけ必要になる知識が変わっていて、かつ増えているのだ。

学校に通う若い世代は、将来必要といわれるものの基礎を身につけた状態で社会に出てくる。
一方の大人は同じことばかりこなして、社会で必要になる知識や考え方に気づかない。
年間の仕事の45%は毎年同じ仕事をしているといわれるから、その必要性に気づきにくい。

どれくらい損をすることになるか、ぜひ自分で調べてみてほしい。


 ▼ ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

☑ 言葉に囚われるな

「IT」という言葉を聞いたことがあるはずだ。

では、ITを説明してみてほしい。

「情報技術」、これはあくまで直訳。
ITを活用したサービスは増えているのに対し、「情報技術」だけでは説明しきれていないのではないだろうか。

言葉だけが先に行き過ぎて、その本質がわかってる人が少ないのではないか、と読んで考えた。

この本では何度も「オリジナリティ」という言葉が出てきた。
人と違う考えを持つ独創的な考え、そう思っていた。

しかし、実際はアイデア自体はどこかの誰かが思いついており、実現できたから唯一無二のモノになったに過ぎなかったりする。

オリジナリティは考えて考えて考え抜いてようやく生み出したモノと思われがち。
しかし、収入や心の安定があるほうがオリジナリティは発揮されている。

このように、言葉と実際のイメージがかけ離れていることは多い。

私が思いつくところでいうと、「イノベーション」という言葉もその1つだ。

革新性にこだわりすぎて、誰もやったことのないことをやればいいと考えてしまっている。
実際は効率性や効果性を突き詰めて今まで誰もやったことのない方法でやってみたら、たまたま大きな成果が得られて革新的だったというのが現実。

言葉に囚われすぎて手段と目的が逆になっているのだ。

AIや5G、DXやブロックチェーンなど、新しい言葉が増えている。
これらは何のためにあるのか、その本質を理解しないと言葉に振り回されてしまう。


 ▼ プログラミング教育はいらない

☑ 「何を学べるか?」を理解する

「大人が考えるほどに、子供たちはプログラミング教育好きでない。」

ゲームとして遊べるスクラッチから次のプログラミング言語を習おうとすると、難易度が急に上がるからやめてしまう人が多い、この本を読んで初めて知った。

プログラミングはIT人材の人手不足が予想されており、必要性が高まっている。
解決するためにプログラミング教育を義務教育から始めることになった。

しかし、このような現実があったというわけだ。
これではむしろ早いうちからプログラミングが嫌いになってしまうかもしれない、そういう危険性もある。

では何のためにプログラミングを学ぶのか?

プログラミングで身につくのは、論理的思考力、問題解決能力、創造力だ。
もちろんこれらの能力は他のことでも身につけることはできる。
だが、この3つの能力を1つのことで同時に使うことはそうないだろう。

時代の変化に対応するためには、他のことにも活かせる能力を身につけなければならない。

やること自体が目的になっては、その産業が廃れていったときに痛い目に合うだろう。

「何を学べるか?」をまず確認しよう。


 ▼ 2040年の未来予測

☑ 過去にできなかったことが今の技術があればできるかもしれない

「ドライブインシアター」
この言葉を知ってる人はいるだろうか?

言葉の通り、車の中で映画を見ること。
もちろんカーナビの小さい画面ではなく、大きなスクリーンを車窓から見ることだ。
コロナ禍で利用されたサービスの1つ。

実はドライブインシアターは以前からあったサービスだ。
需要が少なく利用されてこなかったが、コロナ禍の高まる非接触から利用する人が増えた。

私は時代が変われば過去に利用されなかったサービスも注目されるのではないかと考えている。
特に需要はあるのに技術力がないため断念したアイデアは山のようにある。

新しい技術は、すでにある技術の改良や組み合わせで登場するとこの本でも書かれていた。
この組み合わせに過去の失敗したアイデアを取り入れてみたらどうだろうか?

私が過去の失敗を人から集めているのはここだけの内緒だ。


 ▼ ニュータイプの時代

☑ ゲームで損切りの感覚を養う

「損をしたくない」

人であるなら誰しも考えること。
できることなら何事もなく無難に生きていきたいに決まっている。

ただ、それだけで生きていけるほど今の世の中は甘くない。
積み上げてきたものをどこかで区切りをつけ、損切りしないといけないときもある。

時代の変化が早いのに過去の成功体験に固執しては時代に置いていかれるだけ。
変わるリスクもどこかで背負う必要がある。

リスクをとって変わろうとする人、損切りできる人はどれだけいるだろうか?
私の体感でもそう多くはないと考えている。

なぜなら、周りにいる人で「この人変わったなぁ…」と思える人がほとんどいないからだ。
できることならそのままでいたい、これが本音だ。

では損切りできた人はどういう人か?
私の身近な人に限っては共通点があった。

それは「ゲームをやりこんでいる」ことだった。
なぜゲームをやっていると損切りが身につくのか?

それは損切りしてもリスクがないからだ。

例えばゲームの中でアイテムを手に入れたとする。
しかし持ち物がいっぱいでいくつかアイテムを捨てないといけない。
優先順位の高いものが残り、低いものは捨てる。

捨てたとしても現実の自分には何の害もない。
ゲームで回復薬を捨てて会社をクビになった人なんて存在するわけがない。

実はゲームは損切りの連続なのだ。
連れていく仲間を選ぶ、持っていくアイテムを決める、倒したらいいことあるけど勝てないから撤退するなど。
もちろんどれも現実の自分に害はない。

リスクがとれないのは撤退が下手だから、とこの本で書かれていた。
現実で損切りができない人は損切りする感覚を知らない。
リスクのないところで損切りできない人がリスクがある現実で損切りできるわけがないのだ。

ゲームをすると意識せずに自然と損切りの感覚が身につくのだ。
これは時代がコロコロ変わり優先順位が変わりやすい今では貴重な能力ではないだろうか?

まずはリスクのないことから損切りの感覚を身につけよう。


 ▼ シリコンバレーの金儲け

☑ 理想を描くにも知識が必要

「空を飛べるようになりたい」

当然不可能だ。
飛行機に乗れば飛んだことにはなるかもしれない。
しかし、人が自力で空を飛ぶことは不可能だ。

人体の構造を知っていればすぐわかる。
外を歩いているだけでも、自力で空を飛んでいる人間がいないことにはすぐ気づく。

例えが少し極端になってしまったが、知っていれば当たり前のことも、知らずに理想を描いてしまうことがあるのだ。

もう少し身近な例を出すとプログラミング。

ソフトウェアを用いた、とあるサービスを思いついたとする。
しかし自分はプログラミングができない。
そうなると外注で委託することになる。

委託先に話せばきっとやってもらえる、そうすれば世の中はもっとよくなる、そう思ってしまう。

いざ委託先に提案してみると、「こんなものできるわけがない」と突き返される。
プログラミングでできることを知らずに理想だけで話をしてしまうとこんなことも起こってしまう。

壮大な理想を掲げる人たちは、未来がどうなるかをできる限り具体的に理解しようとする。
社会、政治、経済、技術など、あらゆるものを調べた上で今は不可能でも将来的に実現可能な理想を描くのだ。

この本でもスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツが壮大な理想を掲げて実現させた事例を紹介していた。
彼らは時代を正確にとらえたからこそ実現可能な理想を掲げられたのだ。

知識がないとただの空言。


 ▼ 空気を読む脳

☑ 仕事の意味は言葉で伝える

「レジのヘルプに入った人は評価点を上げます。」
この言葉に違和感しかなかった。

前職では小売業で働いていた。
大型店舗だったこともあり、入社したばかりの時は客数の多さには毎日驚いた。

レジにはいつも大行列。
休日はもちろん、平日も。

小売業は労働力の過酷さと人手不足の問題があり、従業員はいつも足りていない。
もちろんレジにも人が足りていない。

ではどうするか。
他の部門の社員がヘルプで入るしかない。

自分の部門でも人手が足りないが、お客様を待たせるのは顧客満足度にも関わる問題なので、レジのヘルプが優先された。

しかし、社員はみな自分の部門を優先したがる。
そこで突然、課長がレジのヘルプをした人に評価点を与えるといい出した。

私はレジのヘルプには入っていた。
長期的に見ればその方が顧客満足度を維持できるから。
自動レジも少しずつ普及したらヘルプもなくなるから少しの間の辛抱と考えていた。

また、レジはお客様が何を買っているのかを間近で見れる貴重な機会だった。
お盆になれば箱でペットボトルを買う人が増えたり、自分の部門の商品がどの年齢層の人に買われているのか知ることができた。

しかし、評価点をもらえるとなったとき、やる気がなくなってしまった。
報酬が欲しいわけではなかったから。
単純にお客様に早くお買い物を済ませてお家でのんびりしてほしかったのだ。

何かをさせたいと考えて報酬を高くすると、かえってそのことが楽しさや課題へのモチベーションを奪ってしまうと脳科学でわかっているそうだ。

もらったからお返しにやるというのは長い目で見るとその人の意欲を奪ってしまうのだ。

子どもは褒めて伸ばすという考えも聞くが、これも危険なのだろう。
褒めるという報酬の見返りに行動するようになると、大人になって褒められる機会が少なくなったとき、自分から行動しなくなる。

私はやりがいを伝えるしかないと考えた。

評価点をあたえるなど、報酬を与えるやり方は短期の視点でしか課題解決を考えていないのではないだろうか?
1度報酬を与えてその後ずっと行動してくれるとは思えない。

一方のやりがいは長期の視点で課題解決できる。
人は心のどこかで意味を求めている。
この先何年も続ける仕事の意味を伝えていくことで人は理解し行動してくれるのだ。


 ▼ 経済は地理から学べ!

☑ 日本以外の国の視点から世界を知る

地理は苦手だ。
中学あたりですでにつまづいた。
ただ覚えるだけの単純作業ばかりやっていたから。

将来何の役に立つのかも全く分からず、その意味を教えてくれる人もいなかった。
しかし、この本を読んでその意味がようやくわかった。

「人間の行動は、土地と資源の奪い合いで示される。」
ビジネス書を何冊も読んできた私にはこの一言で十分だった。
他国との貿易関係、地域ごとの産業の違い、あらゆる情報が読めば読むほど理解できた。

その中で1つ、自分が持っていなかった視点があった。
それは「他国から見た世界の国々」だった。

当たり前だが、日本から見た世界の国との関係はみんな知っている。
ロシアとは北方領土問題があったり、アメリカに多くのモノを輸出したり。

しかし、他国の視点から他の国を見る機会が思ってる以上にないことに気づいた。
ドイツは少子高齢化など日本と似た社会変化があるといわれているが、ドイツから見た日本はどのように考えているのか、など。

見る角度を変えるだけで世界をより理解できるのかもしれない。


 ▼ 成功はゴミ箱の中に

☑ 新しいことに挑戦し続ける

「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる。」

この言葉は他のビジネス書を読んでいても使われることがあったので知っていた。
もちろんマクドナルド創業者レイ・クロックの言葉として。

誰しも初めは未熟。
新入社員は会社に入ったばかりのころは仕事を覚えるだけで毎日が重労働だ。

しかし、慣れてくると手を抜いたり楽をしようとする。
これが成熟した途端、腐敗が始まるという意味だと解釈している。

同じことを何回もこなすと飽きてしまう気持ちはわかる。
自分はできる、これぐらいなら大丈夫と勝手に線を引いてしまうのは人なら誰しもある。

では腐敗をなくすためにはどうしたらいいか。

私は新しいことに挑戦し続けるべきだと考える。
なぜなら常に未熟でいられるからだ。

1つのことで成熟したとしても、他のことで未熟だとしたら、成長したい気持ちを持ったままでいられるはずだ。
成長したい気持ちは他のことにも伝染していく。

英語の勉強をする、フルマラソンに挑戦するなど、未熟なことがある人ほど意欲的に生きている。
成長することは人生の楽しさではないだろうか。


 ▼ 教養としての「地政学入門」

☑ ビジネス書を読むときに地球儀あると便利

正直に言うと、この本の内容を全て理解できなかった。

伝えたいことは理解できたが、過去の地政学についてはわからないところが多かった。
明らかに私の知識不足であった。

一方で1つのコトが思いうかんだ。
地球儀があるとビジネス書を読むのが便利ではないか、ということだ。

この本でも国同士の関係を過去から遡って解説していた。
文字だけではわかりづらかったが、国の位置関係を図で表してくれていたため、どの国がどこにあるかいまいち掴めていない私にも理解できた。

他国のビジネス書を読むとき、国の位置関係がいまいちわからず、飛ばして読むことが何度かあった。
でも地球儀のように位置関係がわかるものがあれば、読みやすくなるのではないだろうか、そう考えた。


 ▼ ビジョナリー・カンパニー  ZERO

☑ アイデアをいった後は「いいね!」という

「そんなのできっこない。」

会議でアイデアをいっても、頭ごなしに否定されたことが1度はあるのではないだろうか?

実現するのは難しいけど、できたら問題を大きく改善できる。
にもかかわらず、過去の事例になかったり、お金がかかるというだけで否定されてしまう。

アイデアはあるのに、実現できないのは周りが受け入れる力がないからだ。
アイデアが出たら、まずどうすればできるかより、できない理由を探してしまう。

なぜなら失敗したくないから。
人なら失敗したくないと思うはずだ。

失敗しないためには何もしない、そしてアイデアは実現できず終わってします。
これではその場で足踏みしただけだ。

アイデアを受け入れてもらうためにはどうすればいいのか、私なりに考えてみた。

「場の雰囲気」だ。

まず、アイデアの中身は問題ではない。
伝え方をどれだけ工夫しても、具体的にイメージできないから受け入れられないのだから。

となるとその後、アイデアをいった後の一言目の空気感だ。

職位が上の人が否定的な一言をいった瞬間、否定的なムードになるのを経験したことがある。
下の人たちはいいと思っても、違う意見をいうだけで反抗的とみなされないか困ってしまう、だから同調するしかない。

一言目が重要なのではないだろうか。
ここにアイデアを受け入れるためのヒントが隠されているのだと考えた。

ではどうするか。
アイデアをいった後、とにかく「いいね!」「面白い!」といってしまえばいい。

もちろん大きく逸脱しないアイデアの場合のみ。
モラルに反するアイデアは論外、全力で止めるべき。

ポジティブな空気感をまず作れば、他の人も意見がいいやすい。
完璧なアイデアはないから、いい面に賛同しつつ、改善点もいってくれるだろう。

これがネガティブな雰囲気だと、改善点は否定にしか聞こえない。
同じ意見でも空気感だけで全く違ってしまうのだ。

アイデアを受け入れるには、場の空気を作ること。


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