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【授業上手な先生にこそ知ってほしい】「ルール理解≠場の理解」ということについて。

こんにちは。吉田です。
心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。

さて今日は、「ルール理解≠場の理解」ということについてです。

まずは、「整然とした環境のクラス」をイメージしてみてください。子どもたちはしっかりと席に着き、学習に向かっています。

自分の意見があれば挙手をして、指名されてから発言する。話し合い活動になったらみんな席を班の形にして、活発に意見を述べる。

このとき、子どもたちの一人一人が、「場」を理解して行動できているのかというと、決してそうではありません。

もちろん、「今は席に座る時間だな」「発言するときは挙手をしないとな」「話し合いでは自分の意見をしっかり言おう」と、一つ一つの場ごとにやるべきことを理解して行動している子はいます。

一方で、「話を聞くときは喋らない」「手を挙げてから発言する」「自分の順番が回ってきたら何か言う」と場に適した行動を「ルール」として理解し行動している子もいます。

「場」の理解とは状況によって臨機応変に対応すること。
「ルール」の理解とは先生に言われたことを守っていること。
と言い換えてもいいです。

「場」の理解によって行動している子は、予期せぬことが起きたりとか、環境の変化に対応することができますが、
「ルール」の理解によって行動している子は、わかりやすいルールを提示しないと行動ができません。

これは、「ルールをわかりやすく提示している先生」「授業上手な先生」ほど留意しなければいけないことだと思います。

その子が「場」を理解しているのか、「ルール」を理解しているのかを見極めることができると、新年度の引き継ぎ時などに「この子はルールをわかりやすく提示することが大事だよ」と情報交換でき、その子の新年度がスムーズに開始することになるでしょう。

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