Ryotaro Yoshida(心理士)

はじめまして!吉田と申します。心理に関係する民間資格及び国家資格を持ち、主に教育分野で働いております。こちらでは、Q&A形式の教育•心理•特別支援に関する記事や私の育児日記を投稿しています。是非フォローお願いします!✨🐺✨

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最近の記事

ニコ•ロビンの自己肯定感の軌跡〜「被受容体験」と「役割」の重要性について〜

今回は趣向を変えて、心理学×漫画という視点で記事を書こうかと思います。 今回取り上げるのは『ONE PIECE』に登場する、ニコ•ロビンについてです。以下のサイトを参考に、彼女の名言から彼女の心理を分析してみようと思います。 https://animemanga33.com/archives/41304 これはニコ•ロビンが自分の子供の頃を回顧している発言です。子供の頃から人の顔色を見ていた、という自己認識からは彼女の中に「この世界への基本的信頼感の低さ」「この世界への

    • 混同しやすい言葉「自己肯定感」と「自己効力感」

      僕は心理士として仕事をしているのですが、その中で 「うちの子は自己肯定感が低いみたいで、何に対してもやる気を出せないんです。どうしたらいいでしょうか」 こんな相談をよく受けます。 こういった相談に対して僕がどう思うかというと、 「あ、この方は自己肯定感と自己効力感を混同してしまっているな」 と思うんです。薄情なやつですよね。 けど、心理士業務にある程度の薄情さは必要だと思っているのでお許しください。 「自己肯定感」と「自己効力感」 なんだか似ているこの言葉を同じよう

      • 「悩み」の類型

        心理士という仕事をしていると、色んな人の「お悩み」をよく聞きます。よく聞きますっていうかそれが仕事です。 で、色々な方の「お悩み」を聞いているとそのお悩みにも色々と種類があるなあと思ったので今回整理してみました。 「お悩み」の3類型 •問題解決型お悩み •漠然とした不安型お悩み •自己防衛型お悩み 以下でそれぞれについて詳しく解説します。 --- •問題解決型お悩み このお悩みは「A」ということに悩んでいるので、問題解決の仕方を教えてほしい。 という類のお悩みです

        • 「個性」ってなに?

          ナンバーワンにならなくてもいい、 もともと特別なオンリーワン この言葉に勇気をもらった人って多いと思います。 ただ、自分が親になってみて、子どもを教育する立場になったとき、この言葉がご自身の言動を縛ってしまっていたりもしませんか? 「個性の尊重」というけれど、どこからどこまでを「尊重」したらいいのかがわからない。 ここでこの行動を制限することは、個性を尊重していないことに繋がってしまう? えー、どうなんだろう?わからない! というループに入ってしまっている人や、入っ

          【子育て】大人がモデルになるってすげー大事だよ

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 お子様の教育や、指導、支援場面では 「こういうときには、こういう風に振る舞うと(行動すると)いいよ」 というのを教えることが多いかと思います。 けど、知識としてそういうことを教えられても「へーそーなんだー」くらいの受け止めにしかなりません。 結局、ことばやお勉強として教えられたこ

          【子育て】大人がモデルになるってすげー大事だよ

          【子育て】褒めるのではなく、称えよう

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 お子様を「褒めよう」と思ってもなかなか褒められないものです。なぜなら、「褒めるところがない」「褒め方がわからない」からです。 そもそも「褒め」とは「報酬」なので、「報酬を与えるに値する行い」をしてもらわないと、報酬は与えられない。 さらに、報酬を与えられる側(褒められる側)は報酬

          【子育て】褒めるのではなく、称えよう

          【子育て】「間違い」と「失敗」はちがう

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 お子様を褒めるのって難しいですよね。 お子様に限らず、人を褒めるのって難しいかもしれない。 一方で、叱ったり注意したりするのって簡単ですよね。特にお子様に対しては。お子様って大人がして欲しくないことをしますから、それに対して「ダメだよ」「やめて」「次やったらおやつ抜きよ」と言うこと

          【子育て】「間違い」と「失敗」はちがう

          【アンガーマネジメント】期待値の設定によるアンガーマネジメント

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて今日はアンガーマネジメントについて。 アンガーマネジメントと聞くと、「怒りの感情が湧いたら6秒耐える」とかを思い浮かべると思いますが、これ無理じゃないですか? アンガーマネジメントの専門家さんは怒りに6秒耐え、その気持ちをコントロールしましょう的なことを言いますが、1回は耐え

          【アンガーマネジメント】期待値の設定によるアンガーマネジメント

          【コミュニケーション心理学】人はなぜ「逆説的な指示」をするのか

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて今日は人はなぜ「逆説的な指示」をするのかというテーマでつづります。 人ってついつい、逆説的な指示をしてしまいますよね。「早くして」と指示したいときに「まだ?」と指示するみたいなやつです。 こういった逆説的な指示は、自閉症スペクトラム(ASD)の人や、その傾向にある人にはよく伝

          【コミュニケーション心理学】人はなぜ「逆説的な指示」をするのか

          【発達心理学】「超自然」について(モンテッソーリ教育)

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 今日は「超自然(スーパーネイチャー、スーパーナチューラ)」についてです。 これはモンテッソーリ教育の創始者のマリア・モンテッソーリの提唱した考えのひとつです。 「超自然」と聞くと、「めっちゃ自然的な物」という意味と読んじゃうかもしれませんがそういう意味ではなくて、 「超自然」と

          【発達心理学】「超自然」について(モンテッソーリ教育)

          【発達心理学】小学生という発達上特異な時期

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて今日は、「小学生という発達上特異な時期」ということについてです。 ジャン•ピアジェという方の「認知発達理論」によると、人の認知は以下の順番で発達します。 ①感覚運動期(0-2歳) ②前操作期(2-7歳) ③具体的操作期(7-11歳) ④形式的操作期(11歳-) 注目してほし

          【発達心理学】小学生という発達上特異な時期

          【授業上手な先生にこそ知ってほしい】「ルール理解≠場の理解」ということについて。

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて今日は、「ルール理解≠場の理解」ということについてです。 まずは、「整然とした環境のクラス」をイメージしてみてください。子どもたちはしっかりと席に着き、学習に向かっています。 自分の意見があれば挙手をして、指名されてから発言する。話し合い活動になったらみんな席を班の形にして、

          【授業上手な先生にこそ知ってほしい】「ルール理解≠場の理解」ということについて。

          【知っておきたい】「障害」という言葉が持つ2つの意味

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて今日は、「障害」という言葉が持つ2つの意味についてつづります。 今年の4月1日から、改正障害者差別解消法に則って、障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されます。 これって「障害」という言葉の意味をしっかりと理解していないと、なぜ合理的配慮を障害のある人に提供しなければいけ

          【知っておきたい】「障害」という言葉が持つ2つの意味

          【教育心理学】「見通し」について

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて今日は、「見通し」についてつづります。 「不安が強い子へは見通しを持たせてあげるといいですよ」という話はよく聞くかと思います。これはある意味当然の話で、不安が強い子に限らず「これから何が起こるのか」をわかっていた方が誰だって安心するわけですから、不安が強い子に見通しを持たせるこ

          【教育心理学】「見通し」について

          【心理学】「愛」とは

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて、今日は「愛」についてつづります。 愛ってなんだか漠然としていますよね。 愛ってなに? 恋と愛って何が違うの? という問いには三者三様の答えがあるかと思います。 私がこの問いに答えるとしたら 「愛とは絆で、恋とは接触の欲求である。」 と答えます。 愛=絆 とはどうい

          【心理学】「愛」とは

          【教育心理学】「やればできる!」よりも大事な声かけ

          こんにちは。吉田です。 心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。 さて、今日は「やればできる!」よりも大事な声かけ、についてつづります。 皆さんは目の前の子に「やればできるよ!やってみな!」という声かけをしたことがあるでしょうか? これは、課題に取り組むことをためらっている子に対してかける言葉だと思います。こういった声かけを大人から子どもにする

          【教育心理学】「やればできる!」よりも大事な声かけ