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「悩み」の類型

心理士という仕事をしていると、色んな人の「お悩み」をよく聞きます。よく聞きますっていうかそれが仕事です。

で、色々な方の「お悩み」を聞いているとそのお悩みにも色々と種類があるなあと思ったので今回整理してみました。

「お悩み」の3類型
•問題解決型お悩み
•漠然とした不安型お悩み
•自己防衛型お悩み

以下でそれぞれについて詳しく解説します。

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•問題解決型お悩み

このお悩みは「A」ということに悩んでいるので、問題解決の仕方を教えてほしい。
という類のお悩みです。

例えば、「洗濯機が故障してしまったからどうすればいいか教えてほしい。」というやつですね。これは「問題の所在」がわかっているので、その問題を解決したい、という人が抱えるお悩みです。

•漠然とした不安型お悩み

これは問題解決型お悩みと違って、「自分が何に悩んでいるのかがわからない」人が抱えるお悩みです。

「なんだかわからないけど洗濯機が言うこと聞かなくて」とか「昨日まで使えた洗濯機がうんともすんとも言わないんです」といったことに対するお悩みです。

この類のお悩みを抱えてる人には、色々とこちらが質問したり、たくさん相手に話をしてもらって(傾聴)、その漠然とした不安の正体はなんなのかを見定めて、問題解決を試みたりします。

•自己防衛型お悩み

これは、問題解決の方法は実は自分が損をするとか変化、行動をしなくてはならないのだけれど、それを受け入れたくない人が抱えるお悩みです。

「洗濯機が故障しているから、新しい洗濯機を買わなきゃいけないんだけど、買いに行きたくなくて、、」というお悩みです。

この類のお悩みを抱えている人には、問題解決のために自分が損をすることと、自己防衛の結果自分が損をすることとで、どちらの損の大きさが大きいかを提示することが必要だったりします。

人間誰しも、遠い先の得よりも目先の得の方を取りたがるもので、その傾向が強ければ強いほど目の前の問題を先送りにしがちです。だからこそ、目先の得を未来の得を得る為の足がかりにできるような提示をしてあげると一歩目が踏み出しやすくなります。

「まあ今は洗濯機のことは忘れて、一旦この洗濯物をコインランドリーまで一緒に運びませんか?で、洗い物を回してる間に二人でどんな洗濯機が売ってるのかネットで情報集めてみましょうよ」

みたいな。すると、相談者は「あ、一人でコインランドリーまで運ばなきゃと思ってた洗濯物を半分こできるんだ、ラッキー」って思いますよね。そうやって心を動かすと、体も動きます。

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僕が相談場面に応じるときはこうした「イメージ」を心に抱いて、あとはそのイメージに口と頭が合わせていい感じの相談をしてくれる、みたいな感じで相談に応じています。

わかりにくいかとは思いますがこんなことも共有してみました!

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