見出し画像

いまの「リモートワーク」はまだファーストステップ。次の「働き方危機」に、備えよう。

コロナウィルスに新規に感染がわかった数が、全国で100を切りました。これは3月31日以来5週間ぶりのこと。一方、退院者の数は700を超え、ここ数日、新規感染者よりも退院者の数が数百単位で増えています(Yahooの特設ページがわかりやすい)。

画像1

僕が滞在している地元・長崎市では、一時、市内に停泊しているコスタ・アトランチカ船内での集団感染が発覚し、急速に不安が広がりました。それでもダイアモンド・プリンセスの際の経験を活かした当時の専門家らが長崎に入り、船内の感染拡大や市内感染を完全にブロック。市民に感染したという事例は一切発表されず。長崎市は、40万人の人口を抱えておきながら、市民の感染は一切報告されておらず、市民、行政、医療関係者の努力の賜物だろうと、シビックプライドが高まる感覚にいたっています。

「リモートワーク終了のお知らせ」で感じる疑問

画像2

HafH Goto The Pierの一室)

このまま収束の方向へ向かえば、キリ良く6月1日から「リモートワーク」を終了し、出勤を求める会社も増えてくるようで、この数ヶ月の間経験した「リモートワーク」という働き方について振り返るタイミングにあるものだろうと思います。みなさん、リモートワーク、実際どうでした?

「家族と一緒に暮らせる時間が増えた」「出勤の時間がなくなり時間を有効に使えるようになった」「余計なストレスが降り掛からなくなって、働く満足度が上がった」こういうポジティブな意見がある一方で「自宅に働く環境が整備されておらず集中できなかった」「リモートワークを管理するための新たなルール(日報など)が設けられ、余計にしがらみの多い働きかたになった」「直接会えないままの得意先とのコミュニケーションになれなかった」など、様々な課題も見えてきたのも事実だと思います。

今回のリモートワークは、コロナウィルス感染防止のための一時的な対策で終わるのか。それとも、これから広がっていくだろう「さらなる働き方の未来へ向けたファーストステップ」なのか

コロナ対応型リモートワークは、本当のリモートワークじゃない。

次の働き方危機に備えよう (2)

コロナ終わったから面倒で不便なリモートワークは、さっさと終わらせよう」という管理職の方、あるいは働く側も、そうお感じの方も少なくないんじゃないかなぁ、と思っていて。そこにちょっと待ったと言いたいのです。

リモートワークをひとえに表現されて語られているなかで、今回のリモートワークは「リモートワーク、マイナス2」くらいの「コロナ対応型リモートワーク体験」だということをぜひ心の中で据え置いて欲しいと思っていて。家でしか働くことが許されないというのは、リモートワークの本質では全くなくて、本当のリモートワークのうまみを味わせていないんです(上図)。

画像4

リモートワークの本来あるべき姿は「リモートワーク 0」と書かれているように「場所にとらわれず働ける」こと。家ではなく、実家で。旅先で。ビーチで。森の中で。どこでも働けるようになって「働き方を選べる」という柔軟性が本来リモートワークという言葉が持つべき定義です。家でもできるけど、家では、そもそも誘惑が多すぎる。ベッドが横にあろうものなら、常に横になる誘惑に狩られてしまうし、ゲーム機があったら、手を伸ばしてしまう。

 「家でもできるけど、今日は(場所)でやろう」と選べる所に、リモートワークの可能性が無限大に広がっていくんです。なのに、コロナ対応型リモートワークマイナス2をもってして「リモートワークの限界」を語られるのは、これまでリモートワークの魅力を1年間広げようとHafHを育ててきた僕には納得がいかない。なんか違う、違うよ!リモートワークはそういうことではないんだよ!!

次の「第2次働き方危機」に、準備をしよう。

今回、外出自粛になる前に、長崎・福岡に移動していた僕は、HafH Nagasaki Gardenに滞在し、リモートワークで仕事をすることはや1ヶ月半。「まだ帰ってこないの?」と尋ねられても、僕には今、友達に会いたい!という気持ち以外に東京に戻る理由がありません(東京の家が勿体無い、という気持ちは置いておき)。上に広がる青空、下に広がる緑。外出出できないのではなく、もはや外出したくなくなる、そんな環境でリモートワークの日々を過ごせると、コロナを忘れるくらい豊かな日々を過ごすことができています。

寒さに強く、暑さに弱いと言われるコロナウィルスが、このまま気温が上がって収束したとしても、それはきっと限定的な話。あらゆる疫病と同じく、コロナウィルスがこの地球からなくなることはないと思っています。もしかしたら、北海道や韓国みたいに第2波がぶり返すかもしれない。感染が再拡大して、またどこかで緊急事態宣言が出て、またどこかで働き方危機を迎える可能性がくる。この国には、疫病だけじゃなく、災害だってあることを考えると、1つの場所でしか住めない、働けないライフスタイル、あるいは「家でしか働けない」スタイルを、そろそろ変えてみるトライをしておく準備、一緒に進めておきませんか...。

誰かが変えるのを待っていても、間に合わない。

画像5

半年後の未来の正解を誰一人読めない時代に、どんな事態になろうと対応できる「柔軟な働き方」を身に着けること。「第1次働き方危機」を受けて「次の時代の働き方」の準備を、第2次、第3次に向けて備えるチャンスに変えて欲しい。

そして、それは誰かが変えるのを待っていても間に合わなくて、また少なからず働き方危機の再来を迎える人たちが出てくるはず。自分で、ちょっと人より先に、会社のルールをかいくぐって、かいくぐって。準備を始めてみていただければ幸いです。


Thank you for your support!