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誰を採用したいと思ったか。

コロナ渦の中で、長崎に閉じこもってはや1ヶ月。実際には、とても忙しくなりました。急速に変化する時代に追い抜かれないよう、長崎のHafH直営拠点と、HafHサービスそのものをゼロから見直す日々。誰かに手伝って欲しい!と思い立ち、例の定額給付金10万円を、モノではなくヒトに出して見ようと思い立ったんです。

お題「HafHがオンラインでできること」

2日で35名の応募をいただいたんですが、その数そのものよりも35名中35名の応募理由がHafHに向けた熱意(あるいは自分のこれからの生き方への挑戦心)に溢れていて、選考は難航しました。。熱意だけでは判断できず、当初想定していなかった(就活あるあるな)「グループディスカッション」をオンライン会議で実施し「HafHがオンラインでできること」について企画・提案をしてもらうことにしてみました。学生が多く、#就活 の練習にもなるかな、と思ったんです(みんな上手すぎて余計なお世話だったかも)。その発表の様子はYoutubeにアップしています。

今回、全てのアイデアが「やったらいいよね」というものだったこと、さらに参加してくれた全員の熱意にどうにか応えたい!と思ったこともあり、選考結果のあり方に、あらゆる可能性を探るべく、時間を要しました。

個人インターンではなく、社内に特命チームを作れないか。あるいは僕ではなく別の社員が動いているミッションに合流させられないか。はたまた僕の私財投げ打ちレベルを引き上げていくか。などなど。残念ながら僕には、どこぞの有名社長のようにまだ100万円をばらまくほどの私財がないので(涙)、当初の予定に1名を追加でお手伝いをお願いして3名のインターン生を最終的に決定しました。

採用を通じて感じたこと:その1「学歴には1ミリも興味がなかった」

ツイッターでも呟いたけど、くだんのインターン募集の記事をあげた後「高学歴専門のインターンあっせん事業」会社からのセールスがありました。少し興味を持ったので話を聞いてみたのですが、不思議なほどに「高学歴だから雇う」みたいな気持ちには一切ならなかったんです。

多様な価値観を、多様なまま許容する社会をつくる」これが我々の社のミッションです。学歴って今でもピラミッド型に上下の評価を受けてるんですかね?僕はそのあたりの感覚がわかりませんが、僕にとっては学歴は「出身地」を聞くようなものだと、今回気づかされました。「アイデンティティ」を証明する1つの道具でしかなく「プロフェッショナリズム」の証明には一切役立たない。HafHの成長にどう貢献するか、人脈、知識、経験、スキル。結局採用側が見るのはそっちなんですよね。

弊社にも東大卒、元政府官僚の社員がいますが、それは東大だからという学歴の話ではなく、彼自身の努力ぶり、才能を評価しているのであって、東大というステータスが評価されている訳ではない。この高学歴専門インターン会社も、その辺りの人材マッチングがもう少し本筋見えた形でセールスしてくれるといいのになぁ。(そもそも人材派遣業界については考えるところがあるので、また別で語りたい)

採用を通じて感じたこと:その2「学生のうちに世界を感じる」ことの成長度は強いと思う。

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今回募集してくださった方々の多くが、海外での旅行、仕事、在住を体験されている方ばかりでした。国を出て、多様な価値観を学び、母国ではない言葉で他者とコミュニケーションを取りながら、なし得たい目標を形にしてきた皆さんは、僕には魅力的でしかありませんでした。旅人の中では「インドを経験した人は、ちょっとやそっとじゃ怒らなくなる」みたいな冗談もありますが、海外に触れると「こういう考え方もあるんだ」と知れるから、人と違うことにとても寛容になれます。大きな成長のステップだと思うんですよね。「イスラム市場にはポテンシャルしかない!」と企画書を用意してくれたマレーシアからの参加者もいました。

皆さんのこれまでの歩みを賞賛するし、ぜひ今後も、皆さんが得てきた経験を、僕、そしてHafHに還元してもらえると本当に嬉しいし、皆さんがお持ちの多様な価値観を、もっと表現できるプラットフォームにしていこう、と心を新たにした次第です。

採用を通じて感じたこと:その3「新卒ブランドは一切通じない自分がいた」

そう感じているからこそ、僕は今回「学生インターン」に絞ってもいませんでした。KabuK Styleの採用もそうなんですが、学生とか、社会人とか、若いとか年寄りとか、男とか女とか、日本人とか日本人じゃないとか関係なくて「自分がどういう人間かわかっていて(アイデンティティ)これまでやってきたことがKabuK Styleに多大な貢献をし得るか(プロフェッショナリズム)、そして多様な価値観を受け入れられる土壌を持っているか(ダイバーシティ)」という3つの基準で採用しています。

だから新卒ブランドには1ミリも興味がありません。僕も大学を1年休学して、周囲の同級生より遅れて就活をスタートしたけれど、1年じゃ足りなかったし、それでも休学して本当によかった、と思っています。(なんなら、国を挙げて一斉に就職活動が始まるって、ここは本当に民主主義なの?なんで誰もツッコまないの?と就活していた当時、思ってました)

周りと違う、と言える経験が1つでも増やせていたことは、今の僕には貴重な財産です。実際に不安だったし、勇気のいる行動だったような思い出がありますが、同じ気持ちに悩む学生がいたとすれば、心から、「ぜひどんどん周りと違う自分の人生をつくって欲しい」とお届けしたい。

年上が教え、年下が学ぶ時代は終わった

今回最終的に選んだ3名は、僕が持っていない才能を持っているだろうと感じた応募者を選びました。「学びを得たい」というよりも「貢献したい」という気持ちを強く感じた人たち。そこから僕自身が学びがあると感じました。僕が教えるのではなく、教わる。多様な価値観が尊重される時代に、年上、年下というのは、あまり意味がなくなると思っています。これからの働き方をつくるのは、彼ら。彼らの本能に、僕たちがサービスを用意できるかが勝負だと思っています。僕も僕なりの経験を得た中で、何か与えられることはあろうとは思っています。Co-giving。与え合う関係値で、今回のインターンプロジェクトを成功させて行きたいと思います。

今回参加してくれた全ての応募者の皆さんに、心から感謝します。

#Stayhome #StayHafH #Keepambitious



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