スーパーボールのキリスト教CMが物議(NYT)
The Meaning of the Super Bowl ‘He Gets Us’ Ad というNew York Timesの記事から。
世界一高額なスーパーボールのCM枠に登場した「イエス・キリスト」の広告が物議を醸しています。
「誰かが誰かの足を洗う」という基本的な構図に基づいていますが、石油掘削施設の作業員が気候変動活動家の足を洗う。警官が黒人青年の足を洗う。中絶反対派が見守る中、年配の女性が中絶クリニックの外で若い女性の足を洗う。神父がゲイの若者の足を洗うといった、実社会ではあり得ない組み合わせがひたすら続きます。
そしてCMの最後に
という言葉が登場し、その後に
"HE WASHED FEET."
"He gets us. All of us."
という言葉が続き
"Jesus"
で締めくくります。最後はかんりテンポもよく、かっこいい仕上がりになっています。
ちなみにこの足を洗うという行為は、旧約聖書や新約聖書で非常に重要な意味を持っています。
この広告は『He Gets Us』と呼ばれるグループによるものです。
広告に対しては左派のみならず、キリスト教右派も激怒しています。右派が激怒している理由の一つは、中絶クリニック(=右派が反対している行為)の前で足を洗う、つまり赦しを与えるシーンがあるからです。
記事の最後では、記者であるDavid Frenchの以下の言葉で締めくくられています。
『しかし、スーパーボウルの広告は何か異なり、より挑発的なことをした。それは、私たちの国に“He Gets Us(イエスは私達を理解している)”と伝える代わりに、実際にはアメリカのキリスト教徒に対して、「私たちは彼を理解しているのか?(Do we get him?)」と問いかけているのだ。』
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