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【WSJ動画】米国で大成功しているチックフィレイの成功の裏にある、型破りなフランチャイズモデルとは?

The Unconventional Franchise Model Behind Chick-fil-A’s Success | The Economics Of | WSJ

日本では全く無名なチックフィレイ(Chick-fil-A)は、マクドナルド・スターバックスに次ぐアメリカで3番目に大きいファーストフードチェーン


その成功の秘密に迫るWSJの(私の中での)人気Youtubeシリーズ"The Economics Of"

チックフィレは長い間、ビジネスに対するユニークなアプローチを持っており、それが成功の要因であると同社は考えています。
チックフィレイのビジネスは当初から秘密のレシピをもとに誕生しました。

レストラン経営者のトゥレット・キャシーは何百通りもの方法を試した後、圧力鍋とピーナッツオイルを使って、より速い方法で骨なしチキンを調理する方法を開発しました。
その完璧なレシピは創業以来変わらず金庫の中にしまわれて、従業員ですらアクセスすることはできません。

元祖チキンサンドは1967年当時から今も変わらず、バターでトーストしたバンズに、パン粉をまぶした鶏の胸肉とピクルス2個を挟んだものです。

Chick-fil-Aの最後にある大文字の"A"はトップクオリティを表しています。

他社が多くのメニューを提供する中、チックフィレイはシンプルなメニュー(ビジネス構造)にこだわっています。
メニューには何があるのか、お客さまが簡単に読み解けるようにしておきたという想いや、ホットサンドやコールドサラダなどのただそれだけ美味しい商品の一貫性を保ちたいという考えから来ています。

顧客満足度調査でも2015年から常にトップを守り続けています。

現在チックフィレイの多くは、アップストリームオーダーと呼ばれる、お客様が並んでいる間に店員が注文を取る方式を採用しています。

この方式はパンデミックの前から始まっていますが、パンデミックの後ダイニングルームを閉鎖しドライブスルーが主要な販売チャネルとなったことで、非常に重要であることが証明されました。

現在、チックフィレイに行ってみると、多くの店舗で従業員がタブレット端末を持ってドライブスルーにいるのを見かけます。
スピーカーボックスに向かって話しかけ、注文をつぶやく代わりに、車の隣にいる従業員に直接、自分の欲しいものを伝えることができるのです。

その品質をすべての店舗で確保するために、チックフィレイは他のファストフードチェーンとは異なるフランチャイズモデルを採用しています。
フランチャイジーが出店費用のほとんどを負担する一般的なチェーン店とは異なり、チックフィラはすべての店舗を自社で所有している。また、出店場所の選定や店舗の建設も同社が行っています。

『私たちは、それが私たちの事業運営における重要な差別化要因だと考えています。私たちは、金融投資家や大きなマーケットを買って何店舗もオープンさせたいと考えている人たちを探しているわけではありません。』

チックフィレイのウェブサイトにも
「(我々の)フランチャイズは受動的な金融投資、傍観者的な仕事、ビジネスポートフォリオに追加するための事業ではありません」
とあります。

フランチャイジーはオペレーターと呼ばれ、各オペレーターは厳格な面接プロセスを経て、チックフィレイが応募者の中から候補を厳選します。
チックフィレイはハーバードMBAに行くようなものだという言われ方もします。選考には12~24ヶ月かかり、最初の書類選考から徹底的な面接を受ける覚悟が必要です。

年間8,000人以上の応募がありますが、オペレーターとして採用されるのは年間わずか130人。これはスタンフォードよりも低い合格率です。

『私たちが本当に求めているスキルのひとつは、人を育てるのがとても上手な人です。100人以上の従業員を抱える店舗も少なくありません。そのため、チームやリーダーとして人を育てるのが上手でなければなりません。』

チックフィレイ・フランチャイズに選ばれると、1万ドルの初期投資でオペレーターになることができます。
マクドナルドの場合、4万5千ドルの加盟金と130万ドルから230万ドルの追加投資が必要ですが、それに比べるとはるかに低い額です。

『 10〜15店舗を展開している場合、市場での存在感を示し、従業員や地域社会を本当に理解することは困難です。
私たちは、オペレーターになることに多くの関心を寄せていますし、このモデルが本当に重要になると感じています。このモデルがあるからこそ、私たちの今があるのです。』

この実践的なアプローチのおかげで、チックフィレイの1店舗あたりの平均売上は競合店よりはるかに多く、成功を収めています。

全米で約2,600店舗を展開しており、カナダにもあり、プエルトリコにも出店しています。現在、年間約100店舗を出店しており、アメリカ国内だけでなく、海外も視野に入れた成長の可能性を持っています。

2007年以来、チックフィレイは店舗数を2,598店舗にほぼ倍増させました。ただし、チポトレが年間200店舗をオープンしていることなど、他の多くのチェーン店と比較すると、そのペースは遅いです。

どのチックフィレイをを食べようとも、その価値観は日々の業務に反映されています。

『非常に緊密な文化です。彼らはまた、そのValueに投資をしています。』

『彼らはユダヤ・キリスト教の価値観に基づいていると言いますが、そこで働くにはキリスト教徒である必要はないのです。しかし、謙虚さや寛容さといった基本的な(キリスト教的)価値観は持ち合わせていますし、勤務中に礼拝に行くこともできます。』

創業者であるトゥレット・キャシーのキリスト教の信仰は、創業当初から会社の経営戦略において大きな役割を担ってきました。
そのため、チックフィレイでは、従業員が教会に行くためだけでなく、普段から休むことができるように、日曜日は絶対に営業しません。

『会社が一度も上場していない理由でもあります。私たちが株式公開をすることはないだろうと思っています実際、私はそう思っています。
上場するメリットがないのです。』

『私たちは保守的に成長してきたので、新しい店舗や新しいビジネスを立ち上げるために、多くの投資家や余分な資金を必要としません。』

『キャシー(=創業者)の価値観の一部は、従業員がどのように扱われ、その従業員がどのように顧客に接するように期待されているかに表れています。』

『たとえそれがごく小さなやりとりであっても、チームメンバーがお客様に笑顔を向けるだけで、お客さまと多くのことを共有できるのです。

『ほんの小さなことですが、私たちにできる大切なことです。』

"I do think that reflects this very higher noble sense of company self they have."

"They believe they do more than just serve chicken sandwiches."

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