引退したら透明人間になってしまったシニア世代(WSJ)
We’re Old, Retired—and Apparently Invisible というWSJの記事から。
ウォールストリート・ジャーナルの編集者を長年務めたStephen Kreider Yoder(66才)と妻のKaren Kreider Yoder(67才)の実体験にもとづく記事です。
彼らは山の中のサイクリングで共有スペースや泊まった施設のリビングに行っても、若者は挨拶をしてくれず、彼らに目も合わせません。
アートギャラリーでも「この年寄りは、ここで何をしているんだろう?」とでも言いたげな感じで視線を送ってきます。
StephenやKarenは「自分たちは透明人間になってしまった」と感じています。
もちろん、彼らが住むサンフランシスコに戻ると、彼らと交流をしてくれる若者も大勢いますが、世の中全般の自分たちへの接し方が大きく変わった気がしています。
「自分たちは特別な存在だと思って生きてきたのに、結局のところ、自分たちはそれほど特別な存在ではないのだということを、今になって知ったのだ。」
という言葉が特に印象的でした。
【龍成メモ】
アメリカに一時期住んでいましたが、起業家が集まる地域だったこともあり、とにかく若い人が多くエネルギーに溢れていました。もちろん、ミドルやシニア世代の人もいますが、その人達も「なにかやってやる」という意識で集まってきているので、エネルギーがあります。
そんな中で、引退モードになってギアを落としたシニア世代がいると、現役世代からすると悪気なく「別の世界の人々」と感じてしまうのかもしれません。
アメリカに住んでいたと言っても定住ビザはなかったので、定期的に日本に帰ってきていましたが、通勤時に街を歩くたびに「なんか、おじさんだらけだな」と感じていました(すみません、自分もおじさんでしたが…)。
なので、日本で引退したシニア世代の方々は、この記事にあるStephenさんやKarenさんほど自分たちを「透明人間」と感じていないかもしれません。
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