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他人のためにお金を使うことが幸せにつながる

お金は「他者のために使う」ほうが自分が幸せになれるというElizabeth W. Dunnの有名な研究です。

普段から社会的支出の多い人ほど幸福

この研究ではまず米国人632人に対して、年収・支出詳細・幸福度を報告してもらいます。研究者の予想どおり、社会的支出が多い人ほど幸福度が高いという結果が出ました。

逆に個人的支出は幸福度との相関がありませんでした。

臨時収入の額よりも、その使い道が幸せを決める

次に、会社の臨時収入(=今回は会社からの利益配分ボーナス)がもたらす幸福度の変化を16人について調べたところ、臨時収入の額そのものの大きさよりも、そのお金を社会のために使用したかどうかのほうが幸福度に影響を与えました。

因果を検証した実験でも、他人のためにお金を使うと幸せ度が上がる

上記2つの結果だけだと「そもそも幸福になりやすい人は社会的な支出を増やす傾向にある」という解釈も成り立ってしまうので、最後に被験者46人に5ドルもしくは20ドルの封筒を渡し、それを期限までに使うように指示しました。

「自分のために使う」グループと「他人のために使う」グループに振り分けられ、結果として「他人のため使う(=プレゼントや寄付)」グループのほうが幸福度が上がりました。

そしてこの効果は、もらう金額の量(20ドル>5ドル)による幸福度の差よりも大きなものになりました。

【龍成メモ】

この研究では「社会的支出」や「他者への支出」を収入に対する割合では見ていないので、収入の何%を使うとより良いか?ということは分かりません(そもそも相関のグラフなので、何%以上が良いというのは出しづらいですが)。相関係数が異常に高いという結果でもないです。

いずれにしてもクリスマス・シーズン到来なので、機会があればゆるい関係の人にもプレゼントができればと思いました。

#幸福度 #幸福論 #社会的支出 #利他

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