高齢者が鮮やかな色を好む理由は「瞳孔」にあった
How Older Brains Perceive Color Differently という論文ニュースから。
高齢者は彩度に対する感度が弱くなりますが、瞳孔の収縮反応の減少が関連していることが分かりました。
これは色に対する「鮮やかさ」を感じづらくなることを意味し、特に緑色やマゼンタ(明るく鮮やかな赤紫色)に対する瞳孔収縮反応が顕著に低下しているということが明らかになりました。
年をとるにつれて、脳の「一次視覚皮質」における色の彩度レベルに対する感度が低下すると研究者らは考えています。一次視覚野は網膜から伝達される視覚情報を受け取り、統合し、処理する機能を担っていますが、脳の「一次視覚野」の感度低下が、瞳孔の収縮反応の現象に関与している可能性があります。
また、一次視覚野も含む領域における後部大脳皮質萎縮症(PCA)においても色覚の変化が見られる可能性があり、今回紹介した研究が高齢者の色覚変化の理解に役立つかもしれません。
ただし、詳しいメカニズムの解明にはさらなる研究者が必要です。
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