カロリーを減らし、適切な時間帯に食事をすることで、マウスの寿命が35%も延びる
Cutting Calories and Eating at the Right Time of Day Leads to Longer Life in Miceという論文ニュースから。
1日のうち最も活動的な時間帯にのみ食事をすること、かつカロリーを抑えた食事(=Caloric Restriction)を取ることでマウスの寿命が35%と、大幅に延びました。マウスの寿命は通常2年ですが、さらに9カ月寿命が延びたことになります。
元々、30%のカロリー制限を行うことで10%寿命が延びることをこの研究チームは証明していました。今回は、絶食期間と概日リズムを加えることで、マウスの寿命をさらに延ばすことに成功しています。
具体的には、マウスにおいて活動が活発な夜間においてのみカロリー制限した食事を与え、かつ12時間以上の絶食期間(その日の最後の食事から次の日の食事まで12時間は食べられない)を常に設けるという方法です。
ちなみに12時間の絶食と22時間の絶食サイクル(次の食事まで22時間食べられない)を比較したところ、寿命の違いに有意な差は見られませんでした。
※元論文はScienceに掲載されてます
【龍成メモ】
今回はあくまでもマウス実験です。極端なカロリー制限は無月経、不妊症、サルコペニア(加齢に伴う筋萎縮)、骨粗しょう症、免疫不全など、健康に有害な影響を与える可能性があるので注意が必要です。
カロリー制限ではなく、定期的な断食や今回のように絶食時間を設けることで寿命を延ばす研究も進んでいます。そのような研究も今後紹介して行きたいと思います。
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