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読書感想文 『冷静と情熱のあいだ』

冷静と情熱のあいだ 読了


物語のもう半分を読み終わった

冷静と情熱のあいだ #読了

物語のもう半分読み終わった

お互いの視点からひとつの恋愛物語を知ると、必然的に最低ふたつの感情を知ることになる。もちろん、ひとりがもつ感情は冷静と情熱然り、人間である以上ひとつということはないだろう。ふたひのトータルした感情は計り知れない。

ただ、この作品が美しく描かれている点は、ふたりの視点から描いているから思うことも多いよね、ということよりも、その場に相手がいて思う感情といないからこそ思う感情という最低ふたつの感情の描き方だと思う。

これが人間特有の思考なのかは知らないが、その場にいない相手のことを考えて何かを思い没頭できるのは美点でもあるし囚われすぎると迷走しかねないところではある。
冷静と情熱のあいだでは、今を生きながらも思い出の中にいる元恋人のことが頭から離れずにいるふたりを描きながら、そんな人間味に満ちた冷静と情熱を描きあげている。

文庫本としてそれぞれの視点をまとめて読んだが、連載当時これが交互形式だったと思うと文庫版以上に、素敵で人間くさくドラマチックな作品だっただろう。    


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