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1人旅について〜その2.広島上陸編〜

【前回のあらすじ】

ほぼ貸し切り状態の出雲大社。他の追随を許さないスピーディーな観光で、昼過ぎにはあらかたの行程は終了してしまった。宿も押さえてなければ、帰る日も決めていない。空前絶後の自由の中、あるアイデアが頭を駆け巡る。「そうだ、広島に行こう」完全なる思いつきのままに、高速バスに乗り込み、広島駅へ。

ということで、急遽出雲から広島へ移動した。広島に着く頃には、そこそこいい時間だったので、晩飯を求めて駅周りをふらつく。とりあえず牡蠣でも食べておくかと思い、釜飯屋的な店に入って牡蠣ご飯を食べた。朝も早くかなりの移動距離があったので、その日は早々に寝床を探すことにした。

予定外の移動もあり、予算が逼迫していたので、満喫で一夜を過ごすことに決めた。ジャンプの懐かしい漫画を読みふけるうちに眠りについた。

満喫宿泊翌日の朝は早い。5時過ぎには目が覚めた。体はバッキバキである。夜行バスからの満喫じゃ、そりゃそうだよなと思いつつ、うっすら予定を立てつつ、薄暗い中電車に乗り込んだ。

広島に来たら行きたい場所が2つあった。竹原と尾道である。竹原にはネットで見た情緒ある街並みを見に。尾道には坂の上に登り、瀬戸内海を見下ろす為に。まさにサイトシーイング的な1日にしたろうと思いながら、まずは竹原に出発した。

この広島〜竹原間がやたら遠かったように感じた。改めて調べてみると在来線で2時間ほどかかるらしい。最初は瀬戸内海を眺めて興奮していたが、道中ずっと海が見えているので、だんだんと見飽きてしまった。思えば名古屋の旅でもなかなかフレームアウトしない富士山に飽き飽きしたことがあった。この現象は1人旅にはつきものなのだろう。とりあえず一眠りかますことにした。

気持ち良く寝たなぁと思い目を覚ますと、見事に竹原を2駅ほど乗り過ごしていた。とりあえず急いで電車を降りる。戻りの電車の時刻表を見る。やはり本数は少ない。ここでなぜか2駅くらいなら歩けるのでは?という謎の自信が湧き上がってきた。改札をでて、竹原方面へ歩を進める。

海風が気持ち良かった。とにかく変わり映えしない景色をひたすら進み、2時間弱。竹原駅に着いた。もうお昼時である。午前中は移動だけで終わってしまったと思いつつ、お目当ての情緒ある街並みのスポットまで更に進んだ。



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