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振り子の詩

【今日の投稿まとめ】

・左に何度振れるか、というのは右に何度振れるか、というのと同じことです。そして振り子は決まった範囲を行き来する。そういう感じです。

では本文。

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つり革を掴んでいる。ケータイをいじっている。足元がふらついている。ふう、とひと息つく。右隣のカップルがいちゃつき始めている。前のお兄さんがほぼ寝ている。広告の紙っぺらのおっさん俳優が笑っている。いびきを書いている。いや、掻いている。書いている?書いてみるか。ZzzzZZzZzzz(以下多数のZ)だとしたら現実は甘いものだなあと感じる。最も単純ないびきの音ですら、もう、ノイズだ。ノイズ。言葉にならないし、なっても不快。なんとも、乱される。ノイズ。言葉にならない。ノイズ。段々と無視せざるを得ないノイズ。つり革より金属ポールのほうが、しっかりとしてるね。なんの話よ。ノイズ。言葉になってないノイズは悲喜の範疇の中にはなさそうな、ありそうな。と、感じるがやはりない。確かに感じる喜びと、たしかに感じる悲しみと。その外にあるノイズ。無数のノイズ。聞こえない。聞こえない。聴かない?
いや、聞こえない。聞こえないノイズ。
 

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意味深すぎて何も伝わらないし、そもそも自分が無駄に意味深にしすぎてるところもあって、

おやすみ、なさい。

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。