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【 #ミリアニネタバレ感想 】【第2幕・第6話】

 こんにちは、あるいは初めまして。
 この記事はアニメ「アイドルマスターミリオンライブ!」第6話の感想を、劇場先行上映時の記憶をもとに綴ろうとするものです。
 先の日曜日には第5話が放送され、それと前後してミリオン10thライブツアーAct-3 "R@ISE THE DREAM!!!" が開催されましたね。アニメがテーマと予告されていたこのライブ、蓋を開けてみればあまりにも意外な構成で、筆者も大いに衝撃を受けました。本格的な感想は別の機会に書くとして、今一つだけ書ける、書いておきたいことは、あのライブでミリオンが何かを失ったわけではない、それどころか手に入れたのではないか、ということ。
 一方、アニメ第5話は静香の父が原っぱライブに対する批判の言葉を口にするシーンで終わりました。アイドルたちの手作りライブをくだらないものと軽視しているような言葉と口調ですが……?
 そんな静香パパのリピートから始まる第6話、感想を書いていきます! 今回も、劇場上映未視聴の方へのネタバレ、およびアニメは見たけれど他の作品はまだ、という方への匂わせ、逆ネタバレがありますのでご注意下さい。


1.静香の父はミステリアス

「静香。あんなことなのか、お前がやりたいのは?」
 ここからかよぉ…… このセリフから察するに、イメージだけで静香の夢に反対しているわけではなく、その内実をちゃんと見極めようとしているらしくて、誠実とも言えますがその分手強いと言うべきか。いずれにせよ、この人が出るとこっちまで少々胃腸がキュッとなる気がするので、お手柔らかに願いたいなぁ……
【あらすじ:父が去った後、静香はプロデューサーと未来・翼らに、父と交わした約束について打ち明ける――自分がアイドルとして活動できるのは中学生の間だけ。Pは静香に、アイドル活動には両親の許可が要ることを確認しつつ、今は目の前のことに取り組んでいこうと励ます】
 このシーン、静香パパの動向が謎。夕方の原っぱで彼が軽く自己紹介をした後でシーンが飛び、夜の劇場の事務室に変わりますが、パパはどこに行ったのか? まさか娘を置いて一人で帰りはしないだろうから、会社に向かって仕事に取り組んだのか(やだブラック!)、あるいは自販機コーナー辺りで時間を潰しているのか……そんな姿を想像するとちょっと面白い。それにしても、まさか静香がそんな厳しい制約の下でアイドル活動に励んでいたとは……!(知ってた)

2.その二人から目が離せない

【翌日、劇場に向かった未来たちは最寄り駅で出口を見失っていた白石紬に出会う。彼女を救出して劇場まで同行すると、桜守歌織がボイスレッスンで歌う声が聞こえてきた】
 かおつむもようやく LIVE THE@TER PROJECT に合流! さすがに「もしかして、あなたは……バカなのですか?」はなかったものの、代わりに、不審者なのですか? の言葉をいただけました。
\ ワアアアアアア! / \ アリガトウゴザイマス! / \ モーイッカイ! モーイッカイ! /
 直後、耳に届くのは、そんな野太い声の幻聴を吹き飛ばしてくれる歌織さんの歌声! この美声を映画館の音響で聴けただけでも来た甲斐があったというもの……! そしてアニメの中で動くかおつむを見ていると、黒タイツに包まれた歌織さんのおみ足と、兼六園に積もる雪のように白い紬の肌は、まこと美しいContrastetをなすものだなぁ……と思いました。
 …私は不審者じゃない! 私は不審者じゃない!!

3.蒼の鏡に映るのは

【レッスンが終わり、居残り練習をすると決めた静香を残して一同は帰途に就く。しかしそこで、紬は劇場には女子寮が併設されていると思い込んでおり、一人暮らし用の部屋を用意していなかったことが発覚。ひとまず彼女は未来の家に泊まることになる。そのころ翼と歌織は喫茶店に寄り、静香は更衣室で志保と出会っていた】
 つむ史上最大級の早とちりから始まる、このシーンがなんかイイ。「生徒と先生」「ライバル」「初夜の夫婦仲間」という三者三様の関係で交わされる対話。その中で歌織さんが「アイドルになろうと思ったのは、新しい自分を見つけられそうな気がしたから」と語ったことで、その後未来が言った「劇場って、新しい家みたいだね!」という言葉に対する紬の「新しい、うち……」という呟きがダブルミーニングになる構成にニヤリとしちゃうね。
 中でも特筆すべきは静香と志保。ただ純粋にアイドルになりたかったはずなのに、父を納得させることを考えずにはいられなくなった静香。家族にまつわる理由があって、アイドルの向こうに目的――中学生でもお金を稼ぐこと、同時に自分の顔と名前を全国に広めること――を見据えている志保。この二人はお互いに、相手を見ているだけで自分の痛いところをチクチク突かれるような関係なんですよね。それを浮き彫りにした、解像度の高いしずしほでした。
 それと……細かいことが気になるのが僕の悪い癖です。このシーンで未来と紬が、髪を結んだまま就寝しようとしていることにツッコミたくなってしまいました。3Dアニメの弱点と言われる「表情」については克服し、むしろ強みに変えてすらいるミリアニですが、もう一つの弱点、髪型などの「差分」については口惜しくも手が回らなかったというところでしょうか。というわけで、ヘアアレンジの楽しみは我らがミリシタに補ってもらうことにしましょう!

「Harmony 4 You」より。髪を下ろすこともできる、そう、ミリシタならね

4.一番星は舞い降りた

【ミリオンスターズのデビューがついに正式に発表される。そのお披露目として、劇場で集合写真の撮影とTeam1st(美奈子・朋花・杏奈・志保)による新曲のパフォーマンスが行われるのだった】
 アイドルたちは報道陣を前にして、デビューの重みを噛みしめていることでしょう。そんな時、無邪気に目をキラキラさせている未来と、隣でフラッシュにたじろいでいる静香、どちらも実に”らしい”。
 その後披露された「Star Impression」は……歌い出しを聞いた瞬間、こいつ強えぞ! と感じてスッと背筋が伸びました。とはいえ、朋花が体現するような強さを軸にしつつ、そこに志保が秘める優しさが加わり、美奈子と杏奈がアイドルらしい愛嬌を添えて一つにまとめる。そんな第一印象ファーストインプレッションを受けて、これから続々と登場するだろう各ユニットの新曲にも期待が高まったものでした。
 ミリアニ全体の折り返し地点となる第6話の感想はこの辺りで! 次回はどんな正統派アイドルストーリーが展開されるのか、とっても楽しみです!!!

☆前回第5話の感想 ↓


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