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【 #ミリアニネタバレ感想 】てづくりの原っぱライブ、歴史の欠片を添えて。【第2幕・第5話】

 2023年9月8日に公開され、9月12日に私が鑑賞した「アニメ iDOLM@STER MILLION LIVE! 第2幕」より、第5話の感想です。厳密なルールではありませんが、地の文は感想、【】で囲まれた文はあらすじ、という形で書いています。
※11月3日追記:テレビ放映された第4話を視聴しました。この回は37人のミリオンスターズが全員登場し、未来や桃子、そしてプロデューサーを筆頭にそれぞれが繊細微妙な思いを持っているので、セルフファクトチェックも相当な量になりました(劇場がギスギスしてしまった時も、誰一人現状を「失敗」と表現していないというのはハッとしたポイント)。劇場上映の記憶だけで感想を書くというのは、自分が何に注目してどう解釈したのか、頭と心の中をのぞき込むような気分になりますね。
 それはともかく、来る第5話の見どころは……次の3点を挙げます!
①寝袋とミリオンパピヨンとの意外な関係
②絶好調の茜ちゃん、しかしついに立ちはだかる者が!?
③はるかな歴史を昇華した原っぱライブ
(追記ここまで)※
 また当記事には、タイトルに付けた通り、アニメの内容に触れるネタバレがありますが、逆に「誰香ちゃんはアニメでは○○だったけどゲームでは××」のような、アニメだけを観た人にとってのネタバレもあります。

 前置きはこれぐらいにして本文へどうぞ!


1.準備を始めたミリオンスターズ

【未来の思いに共感したミリオンスターズは一致団結し、原っぱライブに向けて準備を進めていく。】
 テントを手縫いするのは美咲ちゃんに任せれば数時間でできるだろう(ミリオン感覚)けれど、自分たちでやることに意味があるのよね。
 元々は名古屋名物・天むすをモチーフに麗花が創作したキャラクターだった「でんでんむすくん」が、ペットボトル等をリサイクルして再誕(ホワイトボードにも描かれる)したり、「あと6日」のそばに「ROCKだぜ」と書かれる大事件が起きたり(誰がこんなダジャレを……)、いろんなことが起こりながら本番が近づいてきます。
 遅くまで作業していておねむになる星梨花。これ知ってる、周年ライブの「トキメキの音符になって」で見た姿だ! こうして劇場に泊まり込むことになり、寝袋に入った姿をイモムシみたいと言ったのは未来だったか翼だったか……ともあれ、 寝袋=イモムシ→→→蝶(アイドルの比喩、メタ的にはミリオンライブのシンボル) と繋がっていく、この表現は上手いなぁ。

2.てづくりのぶどーかん!

 すべての始まりだった大事な場所なのに掘っ立て小屋としか思えない、グリマスの劇場(初期)をブラッシュアップしたようなテント。そこで開かれるライブの開幕の選曲は「We Have A Dream」! 直近では2022年7月の765ASライブ「SUNRICH COLORFUL」の開幕曲にも選ばれた歌です。これはつまり、あのライブは765ASにとってまた新たな始まりであり、それに遅れること1年2ヶ月、ミリオンスターズもまた何度目かのスタートラインに立ったと言うことか……なんて思っていると、野々原乱入! 会場の様子を実況中継してくれるので、歌が全然聞こえねえ! 茜ちゃんうざい、でもかわいい! なんと1番のサビまで超早口でしゃべり倒しおった! そんなエケネチャン、ここまでのミリアニで最高にうざかわいい~~~!!
 しかも……この流れの中、瑞希が手品を披露しているシーン、舞い落ちるトランプの数字は……3, A, 7は確認できました。そしてもう1枚はおそらく10……これはまさか、伝説の3A07!? 単なる偶然か粋な小ネタか、真相は制作陣のみぞ知ることでしょう。(10月3日追記:放送開始直前特番にて確認したところ、見えているカードの数字は確かに3, A, 10, 7でした!)
【アイドルマスター】3A07 ~Memories are here~ - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
【配信の再生数とお金を稼いだ茜ちゃん……のもとに美也、そして麗花が襲来! 「茜ちゃんじゃなくてお金ちゃんだね♪」等の名言でバッサリ斬りつつスマホと金庫を没収。そして麗花はぷっぷかぷ~とパイプを吹いてシャボン玉で会場を彩る演出も。】
 第3話から快進撃を続けていた茜の前に天敵が登場。2人はまさに、自由をもって自由を制する茜ちゃんキラー! それにしても、第1幕では「お茶目なところもある清楚なお姉さん」といった程度に、セーブした印象で描写されていた麗花ですがここに来て、自由すぎて無邪気すぎる“普通”の姿が見られて安心しました。

3. 四年の月日に ありがとう言わせて 

【ライブはいよいよ佳境へ。加わったジュリアがギターを奏で、アコースティックバージョンのThank you! が披露される。ぶどーかんを囲み、聞こえてくる歌声に耳を澄ますミリオンスターズ……その中の1人、篠宮可憐がこらえきれなくなったように唱和し始める。その思いは次々と仲間たちに伝わり、手をつないで輪になったミリオンスターズは大合唱するのだった】
 可憐が最初に飛び出した!? (脚本的に)いいポジションをもらえておめでとう……いや、そんな言葉では私の思いを正確に表したことにはなりません。第4話の“学級会”では消極的な姿勢を見せていたけれど、昔からずっと、弱気を乗りこえたいという誰よりも強い気持ちを抱いてきたものね。どこまでも続くようにと声を上げたあの姿はまさに可憐らしい姿、可憐だからこそできた大事な役目でした。
 また、ぶどーかんライブに観客として参加したかおつむが直後にミリオンスターズに加入する、この流れの妙は言わずもがなですが……考えてみればテントで歌ったメンバーにも特徴が。作中で発起人と言及された未来に加え、相棒の静香と翼、一期生の百合子・杏奈・星梨花、お姉さんポジションのまつり、(Thank You! のみ)ギターという特技を持つジュリアというチョイスですが……実はこのメンバー全員、リアルの1stライブ参加組!
 ミリオンライブというコンテンツは2ndまで、周年ライブでも全員が参加できたわけではなく、3rdライブツアーに至って、数日の日程で(原則)全員が一度以上出演できるようになりました。選抜メンバーの歌声が仲間たちへと歌い継がれていく、あのThank You! はそんなグリマス時代の歴史も伝えてくれたし、そのこと自体が、作中のアイドルたちの前に洋々と広がる未来を連想させてくれるのでした。
 いやぁ素晴らしいライブだった、この温かい気持ちを抱いたまま撤収するとしよう……
「静香……あんなものが、お前のやりたかったことなのか?」
 余韻ぶち壊すな静香パパァーーーーー!! というところで第6話へ続きます!

☆11月3日追記:前回第4話感想↓


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