見出し画像

BOS

みなさんこんにちは
Ryoです。

毎日気温の変化が激しいですね。
今の自宅待機の風潮で身体を動かしていないので、
免疫力も下がってる方もいると思います。
みなさん体調には気をつけて過ごしましょう!!

さて、今回は少しハンドボールとは違う話をしたいとおもいます。

タイトルにもなっていますが、
皆さんは

BOS

というものをご存知でしょうか?

BOSは正式名称を

Baseball Operation System

と言います。
見てわかるとおりBaseballで利用されているシステムです。

じゃあこのBOSというシステムとはなんなのか?

それは、各球団に所属している選手の
・能力(成績等)
・立ち位置(レギュラー、控え等)
・年齢(ルーキー、ベテラン等)
等を数値化し、分類したITデータベースです。

この仕組みとは少し違いますが、
似たような「セイバーメトリクス」という考え方を活用してメジャーリーグのチームを運営したGMがいます。
下記リンクの映画「マネーボール」という作品を観ていただくとわかりやすいと思います。

https://www.netflix.com/title/70201437?s=a&trkid=13747225&t=cp

そして、このBOSというものを日本で初めて導入したチームが、

「北海道日本ハムファイターズ」

です。

2005年に日本で初めて導入し、
今では全チームが導入していると言われますが、
中でもファイターズはこのBOSを重視していると言われます。

プロ野球チームは、
毎年決められた試合数を、
決められた一軍登録人数、
決められた年俸総額
などの中でやりくりして優勝を目指します。

北海道日本ハムファイターズは、
2004年に北海道に移転するまでは、
1946年に前身球団が創立してから、
リーグ優勝はわずか2回、
日本一はたった1回という、
パ・リーグのお荷物とも呼ばれた球団でした。

しかし、2004年に北海道に移転してからは、
2019年までの16シーズンで、
日本一2回
リーグ優勝5回
交流戦優勝1回
Aクラス(1~3位)11回
さらにBクラス(4~6位)は5回ですが、
いずれも1年でAクラスに戻っています。

パ・リーグのお荷物と言われた球団が、
本拠地を北海道に移した途端に、
毎年のように優勝争いに参加するチームになったのです。

何が変わったのか、
それは本拠地だけでなく、
BOSの採用だったのです。

北海道日本ハムファイターズは、
今でこそ人気もある球団ですが、
移転当初は人気球団とは言い難い球団でした。

そのため、実績を残した選手は
巨人や阪神など知名度や人気のある球団に移籍してしまうのが東京時代相次いでいました。

そして、何よりも球団経営は赤字が続いていたので、
使える年俸総額も限られていました。
年俸総額が抑えられれば、
年俸のかかる選手を獲得するのは不可能になります。

そこでまず、ファイターズは支配下契約選手を65名という独自の目安を定めました。
これは12球団で最小人数です。

何故65名なのか?
プロ野球は一軍と二軍にわかれていて、
一般に目にする華やかなプロ野球は一軍です。
しかし、その一軍には登録できる選手は28名というルールがあります。

すると、ファイターズの場合残りの37名は二軍にいる計算になります。
二軍の試合は一軍よりも少ないです。
二軍の37名のうち怪我や調整の為にいる選手を除くと、約30名程度になります。

そうなると一軍の登録人数とほぼ差はなくなります。
それが何を示すのか?

それは、全選手を試合で育成できるのです。

支配下選手は70名というルールがありますが、
日本には他に、
育成選手(一軍には登録出来ない選手。年俸も安く、背番号も3桁)
というシステムがあり、
支配下選手プラス育成選手では80名を越す球団も多くありますが、
ファイターズはそれでは飼い殺しになってしまう選手が発生すると考えたのです。

飼い殺しになってしまえば、
選手は成長出来ずにクビになりますし、
球団も使わない選手に年俸を払うことになります。

ロスを無くすためにファイターズは65名というものを目安にしたのです。

現在は、
・二軍のリーグ戦の増加
・フューチャーズ戦(各球団の新人だけを集めたチームとの試合)
・プロアマ戦(社会人野球チームや大学等)
など試合数が増えた為、
ファイターズも育成選手を採用するようになりましたが、
それもここ1、2年のことです。

更に選手を
A レギュラー
B 控え(ベンチ)
C 育成
D 在庫(故障、移籍候補、トレード候補、戦力外候補)
という風に戦力を分類します。

AとB、BとCでは、年俸はA、Bの方が高いはずです。
しかし、その中で、
AとBに同じ能力の選手がいた場合、
高額な年俸を払ってまでAの選手と契約するのは、
球団運営的には損でしょう。

BとCにしっかりと育成した選手が居れば、
年俸を抑えつつも強いチームを維持することが出来るわけです。

プロ野球に詳しい方はご存知かもしれませんが、
これを象徴するような例があります。
・2012年オフの糸井嘉男選手のオリックスへの複数トレード
・2016年オフの陽岱鋼選手の巨人へのFA移籍
です。

2012年2016年はどちらも優勝を果たした年で、
しかも両選手とも主力中の主力選手で翌年の年俸upは確実という中での移籍になりました。

主力選手を放出する一方で、
毎年のドラフトでは
「その年の1番良い選手を指名する」
という信念を崩さずに、
有望選手、即戦力選手を次々と指名しています。
大谷翔平選手(現エンジェルス)、中田翔、斎藤佑樹、吉田輝星、清宮幸太郎、菅野智之(入団せず翌年巨人入団)などです。

そして、近年はトレードや他チームからの獲得も積極的に行い新天地での復活や覚醒をした選手も多数います。
大田泰示、矢野謙次、金子千尋、王柏融、杉浦稔大、秋吉亮などです。

このような選手も次々と一軍に定着し、
主力選手が次々と移籍していく中で、
ファイターズは弱体化せず、
強さを維持しているのです。

それは、
BOSの数値を元に選手の評価を行っているからです。

なぜBOSの話をしたかと言うと、
ハンドボールがこの先人気スポーツになった際、
現在のようなチーム運営では限界があると思うからです。

スポーツは頭を使う時代になっているはずです。
この先ハンドボールリーグがプロ化したりすれば、
優秀な選手を適正な年俸で獲得する必要があります。

その時にはぜひこのBOSを参考にして欲しいと思ったので、
今回はBOSについて書きました。

大好きな北海道日本ハムファイターズを例にしてしまったので長くなってしまいました。

読みにくくてごめんなさい。
閲覧ありがとうございました。

Ryo

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?