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死角なし!ファーウェイが産業用蓄電システム&リパワリング用パワコンを発表

今日は、「PV EXPO 2022春」で注目を集めたファーウェイの製品に関する記事をご紹介します。

ファーウェイは「PV EXPO 2022春」に出展し、 2MWhの大型産業用蓄電システムとリパワリング専用パワコンを発表しました。

ファーウェイといえば分散型パワコンで太陽光発電業界を席巻していますが、この大型産業用蓄電システムは、幅6m×高さ2.9m×奥行2.4mのコンテナ一体型でありながら、パワコンと同様に、分散型のコンセプトが取り入れられているようです。

蓄電池を構成するセルごとに電池管理システム(BMS)が搭載されており、それぞれのセルを常に最適な状態に保つことができる。

仮にセルの一つが故障しても全体に影響が及ぶことはなく、故障個所のモジュラー交換だけで済むので、O&Mコストも抑えられるだけでなく、新旧電池の併用も可能であり、増設も容易とのこと。

国内にも蓄電システムを販売するメーカーは多数ありますが、国内メーカーでメガクラスの蓄電システムを導入しようと思うと、数億〜数十億円かかり、数年前は箸にも棒にもかかりませんでした。(※私の経験上の話です。)

同社のパワコンと同様に、国内メーカーと比べて桁違いに安く出してくるはずなので、数千万クラスで事業性の合うものなのでしょう。

今後、蓄電システムは、FIPや非FITシステムへの併設、10MW以上は発電所の扱いになる「系統用蓄電池」への広がりが期待されているので、この分野でもファーウェイが席巻しそうですね。


更に、FITスタートから10年を迎える発電所も出始め、既存パワコンの買い替えを検討する発電事業者も増えており、こうしたニーズに応えてリパワリング用パワコンも発売開始。

これまでは、集中型から分散型に替えたいと思っても、トランス関係からケーブル類まで発電所のシステム全体を改造しなければならなかったが、同製品なら、変圧器もケーブルもいじらずに、集中型パワコンからの移行が可能、とのこと。
(詳しくは書かれていませんね。)

パワコンの寿命は15年前後が多いので、FITの事業期間20年を考えると、15年使い切るよりも10年目で変換効率の高い新しいパワコンに替えた方が、収益性が良くなるという考え方ですね。

変換効率でいうとFIT初期のパワコンより2〜3%はアップしそうですね。

また、古いPCSを使い続けるより信頼性も上がり、メンテナンスコストも抑えられるので、合理的ですね。

こちらも国内メーカーと比べると相当安いはずなので、これから増えてくるリパワリングビジネスでも、ファーウェイはかなりの存在感になるでしょう。

まさに死角なし!という感じですね。

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