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思うこと:拡散をお願いすること

 あるプロレスラーの方数名がSNSで「サインがほしかったら商品を買ってね」という旨の発言をしておられました。私はこれには全面的に賛成というか、当たり前だよねと思います。

 ただ、たかがサインくらいしてくれてもいいだろうと思う人も、これまでの歴史、経緯を考えて多数いるのは想像できますし、そういう思考の人を否定する気持ちもありません。

 線引が提供者と客とで異なるということだけで、どちらがいい悪い、正しいか正しくないかということではないからです。

 海外のプロレスラーにサインを貰うためには商品を買うのは(サインすること自体を商品化していたり)当たり前だと、以前、TAJIRI選手の発言かで見た記憶があります。日本ではサインは(プロレスに限らず)一般的には無料サービスの一貫でずっと続いてきたので、そこで拒否反応を示す人も多いのでしょう。

 で、それならば、ですよ、プロレスラーに限らず、提供者側が客に対してSNS等で情報を拡散してくれという依頼をする場合は、客に対して何らかの具体的な目に見える即座に入手可能な見返りを提供すべきだと思うのです。

 客が自発的にSNS等で拡散するのは別にいいとして、提供者側が客にサービスを求めるのなら、それに応じた対価等は必要でしょう。これも当たり前のことです。

 プロレス会場に観戦に行ったとして、提供者側が客にサインするのは提供サービス外のことで別途費用が発生するという仕組みにするのなら、客が観戦以外のことを提供者側に依頼されるのも同様に提供サービス外になるということを理解してほしいし、実践してほしい。

 提供者と客が対等な関係であるなら尚更です。対等ではなく提供者側の方が客よりも上という意識、提供してやってるんだっていう意識が強いからこそ、発想の切替ができないのかなと思ったりします。

 まぁ、プロレスの場合はそこまでリソースが割けないという事情も十分に理解はできますし、個人的には許容範囲ではあるのですが(なら書くなよw)、かなりモヤモヤしていることでもあるのと、業界的に意識を変えようとしているのか、そういう発信をするプロレスラーも多いように思えてきたので、今回書いてみました。

 プロとして仕事している人と素人では立場が違うだろ、ごっちゃにするなという方もおられるでしょうけど、それならプロとして自身が提供している以外・以上のサービスを客に求めるなよということは徹底して守ってほしいですね。もし、SNS等での拡散も提供サービス内であるというなら、しっかりと明記し客に対しそれを履行しているのかどうか確認していくべきです。

 意識というか考え方に整合性がないんですよね。これまでグレーゾーンだった部分をはっきり明確化していくことに対しての義務と責任への認識も薄いというか。悲しいですね。

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