思うこと:大阪都構想について
大阪維新の会が大阪都構想について、三回目の住民投票の意思があるかもという記事をYahooニュースで拝見しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbfd65fa19cf5081c25e59c55b96a1a8d3c39b5d
昔から、それこそ私が幼い頃から大阪府と大阪市の二重行政の無駄というのは言われ続けていました。大阪維新の会が大阪都構想を発表する前から、私は大阪という区域(地域)が府と政令指定都市の2つの大きな自治体が併存してある状況ではなく、一つの自治体として纏まった方がいいのではないかと思っていました。思っているうちに堺市までが政令指定都市になってしまいましたが(苦笑)。
そういうことから、私は大阪都構想における一回目の住民投票は賛成をしました。僅差で反対が上回ったことには残念な気持ちではありました、当時は。
二回目の住民投票は反対しました。理由は、内容が一回目より一部変更になったことと、大阪維新の会が一回目の住民投票の結果というか、住民投票そのものを軽視していると感じたからです。自分達の主張が通るまでゴリ押しするつもりなのかなと思ったのです。そういう政党は信用したくありませんし、支持もしたくありません。
もし、大阪都構想が支持され実行されたとしても、この大阪維新の会が運営に携わっていると、当初の目的、思想等から、大阪維新の会や関係者達の都合のいいように変えられてしまうかもしれないと考え、反対の意思表示をしました。二回目の投票も僅差ではありましたが、反対が上回りました。
私が反対した理由の中で大きなものがもう一つあります。大阪維新から府知事と市長が選出され、議会も最大会派となっていたことから、以前から言われていた府市の連携がスムーズに行われるようになっており、お金を掛けて大阪都に移行する必要はあるのかという疑問が出てきたからです。これは、大阪維新が頑張った結果として、大阪維新が望む状況とは反対のことを選択させてしまったという皮肉ですが、私と同様の判断をした方もおられたのではないかと思います。
現行の状況でも、工夫次第で色々とできるというのを提示し実行されたことは素直にいい評価をしておりますが、大阪都への移行についての説得力はなくしたとは感じています。
お金に余裕があればいいのですが、財政状況が厳しいと言われているなかで、大阪都への移行を強行して行う必要はないよねと思ったのです。変化を嫌うわけではないのですが、今は変化よりも安定の方が大事だと思いますし、市民感情としてもその傾向が強いように感じます。
これは反対理由にはならないのですが、大阪市を解体して特別区とすることに個人的に寂しさも感じました。ずっと大阪市民として暮らしてきたからなのですが、こうも大阪市という地名や役割に愛着を持っていたのかなと、自分でもビックリしました。ただ、大阪市を解体しても、大阪府民全体としていい方向にいくのなら、解体に賛成はします。二回目の投票はそうは思わなかったので反対したまでです。
三回目の住民投票がいつになるか分かりませんし、まだ実施するのかどうかも定かではありませんが、もしやるとしても今までの案の修正版とかではなく、もっと広く深く府民や大阪市民から意見を聞いて、情報を正確に公開し、透明性のある議論を重ねて実施してほしいと思います。