家入さんが目指す「言い訳のない社会」
<読んだ本>
なめらかなお金がめぐる社会
家入一真
<自分なり小見出し>
1章 いい社会ってなんだ?
・小さな経済圏で自由に生きる
・大きいものがいい時代は終わった
・いい社会の条件
2章 21世紀の生き方と新しい試み
・Campfireの試み
・小さな経済圏で重要になってくること
対談 次の時代の生き方論
・昔の「村」とも違う、新たな現代版の緩いつながり
3章 小さな灯をともし続ける
・campfireで金融包摂を達成する
・ソーシャルレンディングの流れ
・一つ一つの「言い訳」をなくす
対談 行き過ぎた資本主義
・今の資本主義は行き過ぎている→投資目的のお金が大きすぎる、そしてそのスピードが速すぎる
・資本主義は価値観を画一化する
・社会全体で積分的な解決策を図る
<感想>
総じて、家入さんの願いやビジョンが伝わるとても良い本でした。
一番印象的だったのは、「金融包摂」の部分。
簡単にいうと、「すべての人が自分の状況をより良くするための金融サービスにアクセスできる状態」みたいなこと。
Campfireでの活動はすべてここにつながっているのか、と感動しました。
あとは、「大きすぎるもの(会社など)はリスクが大きい」ということや「一つのKPIを追い続ける行き過ぎた資本主義」なども印象に残っている言葉です。
そして個人的に、本の中で何回か出て来た「言い訳をなくす。」という言葉がすごく染み渡りました。
金融包摂が達成されたら、「お金」を理由にやりたいことができないということが格段に少なくなってくると思います。つまり、どんな人でも自分の夢を追うことができる社会(=なめらかな社会)が実現できるのではないでしょうか。
一方で、これまでよく語られてきた「自分の夢を諦めてしまう理由」も少なくなるので、「本当の熱意や努力」が試されるようになるのかなと思います。
これは、ある意味シビアで、「別にお金なんかクラウドファンディングとか使えば集まるじゃん。なんでやらないの?」ということが普通に言われる時代もくるのでは、、と感じてます。
しっかりと自分の気持ちが、それだけの時間や熱意をかけられるものなのかを熟考することと、最終的にリスクテイクをすることが大事になってくると思います。
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