質疑応答から生まれる対話②
先月某日、早稲田大学にて講義をする機会をいただいた。
以下は講義終了後、学生から寄せられた質問とそれに対する回答である。
※もちろんプライバシーを考慮し、名前は伏せる。一部、文言を変更する場合もある。
以下は前回、①の続き。
夜分遅くにご丁寧にありがとうございます。
あともう一つ、長野さんのお時間のある時に答えていただけると幸いです。
以下長文になりますが、質問です。
A . 〇〇くんが実習で経験した放課後等デイサービスは、障害児版の学童と言えます。そして親御さんのレスパイト(休息)の役割があることも確かです。
しかし、支援者として目の前の子どもに寄り添ったからこそ、親御さんに対してもどかしい気持ちになったんだろうなと思います。
〇〇くんにその話をしてくれた時、施設の職員さんはどんな顔をしていましたか?どんなトーンで教えてくれましたか?
(短い期間の実習の中で)今回の様子を把握するには、それが大きなヒントになるのだと感じます。
もしホッとしているような表情をしていたのなら、「やっと頼ってくれた(休息してくれた)」ということだと思うし、もし「やれやれ…」という感じが見受けられたのであれば、残念ながら我が子と適切に向き合えていない可能性も否定できません。
仰るとおり「親を育てる」という社会課題も見え隠れする中で、大切なのは「1人で抱え込まない」→「気軽に相談できる場所を作る」→「子どもの障害を両親のせいにする方(親戚など)が周りにいたら、自分は親御さんの味方になる」などがすぐできる対策として思い浮かびます。
支援者側も1人で抱え込まないようにするためには、小さな異変に気付き、専門機関と繋がっておくことも大切かもしれませんね!
いただいたサポートは全国の学校を巡る旅費や交通費、『Try chance!』として行っている参加型講演会イベント【Ryo室空間】に出演してくれたゲストさんへの謝礼として大切に使わせていただきます。