妻、オンライン会議中に「ぶっころすぞ！」と部屋に乱入

わが家の妻は「ぶっころすぞ！」が口ぐせなのだが、これが大問題を引き起こしてしまった。
※この一文だけで気分を害されたみなさま申し訳ございません

わたしはその日、だいじなお客さんとのオンライン打ち合わせ中。

いきなり妻がずかずかと玄関から私の部屋に入ってくると、大声で「ぶっころすぞ」と叫んできた。

ヘッドホンを使用していなかったので、オンラインに集りし精鋭約20名の耳に、そのうるわしきお言葉が聞こえたというわけだ。

まさか、この時間帯に帰ってくるとは思わずろうばいした私。「しっー、しっー」と身ふりをまじえてやるも後の祭り。

妻も「はっ！」と気づいて静かにするも、

わたしは「もはやこれまで」と、すべての終わりを覚悟したのだ。

妻の怒りの原因はわたしが玄関まで出迎えなかった、ただそれだけのこと。わが家では妻が帰られると必ず私が迎えにいくことが習わしなのだ。

打ち合わせは無事、いや無事ではなく、悲惨なる状況のなか終了した。

のちほど、妻の「ぶっころすぞ」を聞いた顧客の広報さんからやさしいご連絡があった。

そこには「マヌタさん、その後、ぶっころされていませんか笑？」と一行が添えられていた。この時、わたしは涙をたえながら、せめてもの復讐にと妻をにらむのであった。