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当たり前は当たり前じゃない

今日Facebookのタイムラインにとある記事が上がってきた。

「4年前の今日」という記事。過去の思い出として振り返りができる機能だ。

4年前、福岡中洲の屋台で香港人とラーメンを食べたという内容

「外国の方とご飯に行ったのね」で済みそうな話だが結構奥深い

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彼はJustin Lim(@hurtingbombz)。香港にスタジオを持つフォトグラファー。彼の写真は人物、風景、食べ物など様々。でも一貫しているのは、独特の淡い色合いと被写体との絶妙な距離感が魅力的だ。

彼の写真が好きでInstagramをフォローしていた。気付いたら相互フォローされていた。

ある日僕は福岡タワーの写真をInstagramにポストした。

すると突然Justinからコメントがきた。

Amazing. I can't wait to see Fukuoka.
訳「素晴らしい。福岡に行くのが待てない

福岡に来る予定があると聞いた僕は、すぐさま「会いましょう」と返信した。

好きな写真家が僕の住む街にやってくる。そんなチャンスはなかなかない。言葉の壁?知らない。
チャンスをものにするために、僕は臆することなく声をかけた

その2ヶ月後、彼が福岡にやってきた。

彼はクラフトビールが飲みたいと言っていたので、お店に連れていった。

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お互いに言葉は通じない。

でも簡単な英語を使って、カメラやレンズの話で盛り上がった。

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香港に精通しているフォトグラファーのサンディさん(@sunday_722)も来てくださった。二人は香港の話でとても盛り上がっていた。

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言葉は通じないがお酒も入ってか不思議と盛り上がった。その後、福岡ならでは中洲の屋台に行った。豚骨ラーメンを食べた。とにかく福岡にお客さんが来るとおいしいものを食べさせたくなる。これは福岡人の血だろうか。福岡に来たことを後悔させたくない。

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せっかくなので、お互いに写真を撮りあった。

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下の写真は彼に撮ってもらった僕。やっぱり彼の写真は味わい深い。僕の住む街ではないように見える。この写真には彼の味が凝縮されている。香港という国に生まれ、様々な背景が積み重なっている。生き様、センスが詰まっている僕の宝だ

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言葉は通じない。でも写真で世界と繋がる事ができる
非言語の写真には境界線がないなと思った。

僕が福岡の写真を発信していた。
チャンスがきたから、すぐに声をかけた。
広東語は知らない。英語も少ししか話せない。

でも共通の好きなものがあればどうにでもなる繋がる事ができる

①写真を撮る
②発信する
③チャンスを逃さない

これだけで自分の世界がどんどん広がっていく。僕はこの3つでどれだけ人やモノや世界に出会えただろう。言葉にして気付いたが、普段から当たり前のようにやっていた。

GOの三浦氏の著書「言語化力」にこう書いてあった。

言葉にできないものこそがいちばん大事だ。(中略)言葉にできないことを、言葉にすることが、ぼくたちが生まれながらに背負った使命だ。

今この記事を書いているのも、この言葉にならない感情を言葉にしている。誰かに伝えたいと思った。そして言葉ではない写真のことも、言葉にしておく。

過去のことも、言葉にしてみる。無意識で当たり前にやっていた事も、何気ない日常も僕にとっては大切な出来事だったのだと気付いた。

当たり前は当たり前じゃない。


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