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Ep.015:インターン百人組み手-ニューヨークの追憶

大学三年生の頃、ニューヨークの新鋭メンズデザイナー、TIM HAMILTONの元でインターンをしていた。小さなブランドにはありがちなことだが、デザイナーと、彼の姉、そしてインターン5人位でブランドを運営していた。

ある日、ヨーロッパのPR会社Karla OttoのNY支部でインターンしていた時に知り合った女性から、ビジネス系のSNS、Linkedinにてメッセージを受け取った。

「元気?私、今バレンシアガで働いてるんだけど、オンライン部門でインターン募集してるから応募してみない?」

バレンシアガ。
BALENCIAGA.
アァ、なんとも良い響き。
2つの濁音がクリスピーだ。

バレンシアガでもバレへんがな、でニクい韻も踏める。

自分の履歴書にこのブランドが追加できるのが、当時は嬉しかったものだ。

二つ返事で了承し、面接へ向かった。

当時チェルシーの旗本店の上にあったオフィスに辿りついた。白を基調としたミニマルな机と椅子、どこからかお花のよい香りがする。

連絡をくれた彼女が面接官で、即採用ということになった。
まぁ無給インターンである。誰でもいいのだ。

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