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Ep.019:臆病者と怒りん坊-ニューヨークの追憶
「日本人の男ってのは、お互いをかばい合うばっかり!なんなのよ!」
と辛辣なメッセージが送られてきたのは5、6年前のこと。
きっかけは、私のアメリカ人の友人Jと付き合っていた日本人男性Nが、新たな女性Tと出会い、デートを開始した期間がJの交際期間と少しばかり重なったらしい。
チェルシーで行われたパーティで、Jが私に詰め寄り、浮気をしていたNへの怒り、そして新たな女性Tの存在を知っていたはずであろう私への怒りをぶつけてきた。
その時私は、「Tの存在は知っていたが、そもそもJとNがカップルの関係にあったことを知らなかった」とシラを切った。
アメリカでは付き合う前にデート期間というもののがあり、場合によって一年以上もデート期間が続くこともある。
正式なカップルと呼び合う前のお試し期間は、ある日一方が自分の隣にいる人を誰かに「私のパートナーの○◯です。」と紹介し、不意に終わったりするし、一方が関係性をハッキリさせたくて詰め寄る場合もある。
JとNからもお互いが彼氏彼女という明確な発言がなかったので、私はTの存在を知っていたが、Jには伝えなかった。
というのが私の建前というか言い訳。
「まぁ元気だしなよ、J。」
とその夜は終わったが、後日フェイスブックにて長いメッセージが送られてきた。
要約すると、
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