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2022年4月4日 19:24
彼が桜を持ってきた。彼、というか元カレなんだけど。鉢に入った盆栽みたいな桜は葉桜だった。前に見た時よりもひと回り大きくなっていた。「君と一緒なら花が咲くだろう」と言って、私の部屋の玄関先で鉢を押しつけて、私からはなにも話す間もないまま彼は去っていった。「なに、それ」 遊びに来ていたユースケくんが部屋の奥から私の抱えている桜を見て聞いてきた。「これ、万年狂い咲きの桜だったはずなんだけど」