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BAUM|押し付けないサステナブルブランドの成功要因を徹底分析

2020年6月に資生堂からデビューした、グローバルスキンビューティブラド「BAUM(バウム)」。

メイン商材である化粧水は7,150円(税込)と高価格帯にも関わらず、20代をひきつけている理由はどこにあるのでしょうか。

今回は、「BAUM(バウム)」の成功要因をマーケティング観点から、徹底分析してみました!


BAUM(バウム)の特徴


リラックス効果の高い森林に着目したブランド


樹木の驚異的なパワーを余すことなくいただく。
肌と心がみずみずしく満たされた生命力あふれる美を育む。
そして、その恵みをより良く循環させ、未来につなぐ。
BAUM。樹木は、人に世界に美しさへの力をくれる。

公式サイト(https://www.baumjapan.com/baum/about/philosophy.html)

リラックス効果の高い「森林」に着目したサステナブルブランドです。

森林をテーマに、成分、パッケージ、香りなど、まるで森林浴を自宅で楽しめるようなブランド。


サステナブル素材にこだわったパッケージ


公式サイトから引用(https://www.baumjapan.com/baum/index.html

本物の木を使用した入れ替え可能な商品パッケージ。

ただしそれは新たに木を伐採するのではなく、家具メーカーの「カリモク」とのコラボし、家具の製造工程で発生する小さい木材を再生利用。

木材を利用したパッケージはサステナブルな印象を与えます。


自然由来の成分を配合


樹木の幹、皮、葉、実、根、そのすべてから抽出した豊かな樹木由来成分を配合。
それは表面がうるおい、つやにあふれるとともに、
ひとつひとつの細胞が水分をかかえ込み、
まるで内側からふっくらとしている肌。
一日の、そして季節の移り変わりに左右されない、
肌本来の機能が整った状態が続く肌。

公式サイト(https://www.baumjapan.com/baum/campaign/2021/shinrinyoku-biyo/index.html)

まさに森林浴を成分から体現する徹底したブランディング。


森林を感じられる爽やかな香り


深い森の中を歩く。眩い木漏れ日、ざわめく木立の音。目を閉じて静かに深呼吸をする。心がほどけていく・・・。BAUMの香りは、あなたを森林浴に誘い感性を解放します。森林浴する人を深いリラックスへと導くシダーウッドオイルなど様々な樹木エッセンスを絶妙に調合。瞬時に、心身に調和をもたらす香りの世界へ。

樹木エッセンスを絶妙に配合し、香りから森林浴を楽しむことができる
最高の体験。


「BAUM(バウム)の成功要因」


豊かさのあり方を再定義


今までの時代、ものがなかった時代には、「自分が買いたいものをたくさん買う」というのが「豊かさ」だった時代かもしれません。

しかし現代は違います。いい商品は世の中にたくさんあり、手軽に手にすることができる。この時代の豊かさとは何かをBAUMでは追求したそうです。

答えのひとつは、

「自分の選択がより良い社会につながっている」という自己実感

でした。

そこで、わかりやすく「循環」を象徴している身近な存在「樹木との共生」をテーマに、今回のブランドを設計。

今までの顧客とは違う、違った形のターゲティングが20代の心を動かしたのでしょう。


メンタルケアに着目したブランド作り


「樹木との共生」をテーマに、「森林浴」というコンセプトを確立。

「森林浴」は、

・嗅覚
・視覚
・触覚

この3つの感覚に刺激を与えることができます。

特にコロナウイルスの影響で、
「外出制限」「テレワークの普及」

そのほかにも「SNSの発達」によって、ストレスを感じやすい人が多くなってきています。

「森林浴」というコンセプトをうまく活用し、顧客のメンタルケアにも貢献できているブランド作りは多くの若者の心を動かすことに成功したと言えるでしょう。


サステナブルをわかりやすく体現したパッケージ


最近は、多くの企業が発信を始めた「サステナブル」。

ですが、増えすぎたせいもあり、なかなか刺さりにくくなってしまっているのが現状です。

そんな中、「BAUM(バウム)」は、パッケージの一部に再利用可能なパッケージを使用。

視覚的にわかりやすい、サステナブルな印象はまさに、「自分の選択が社会により良い影響を与えていると感じさせる」という自己実感を感じさせてくれます。

サステナブルを語るのは簡単ですが、ここまで体現できているブランドはなかなかないのではないでしょうか。


徹底したブランド作りが顧客の心を動かす


「BAUM(バウム)」は、「樹木との共生」を成分、パッケージ、香り、全てにおいて体現しています。

このブランドに対するこだわりと顧客との約束を守る姿勢が、顧客との強固な関係を作り、ファン化につながっていると実感しました。

コンセプトに忠実なブランドこそが、関係性の濃いファンを生むことを、「BAUM(バウム)から教わったような気がします。


参考サイト


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