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【読書録】『月と散文』①

「私よりも孤独な人がいる」

率直に作者に対して抱く気持ちは、澱みなく流れる散文から汲み取れる。

孤独ならば孤高になれば良いと聞いたが、作者にはずっと孤独であってほしい。

あーそうそう。

とか

あーそうやって考えたらいいのか。

と身の丈をきっちりと生きていく足取りを追いかける。

案外この世は孤独な日常の足し算な気もする。

奥行きの認識は基準線に対する角度と配置された物の大きさの関係性から認知されると昨夜の研究会で聞いた。

高いところから見渡した景色ではなくて、身の丈に合った目線から見通す景色をクリアにしたい。

元より基準線がズレている気がしてならないけども。

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