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ゲシュタルト崩壊〜こんな漢字だっけ?となる理由〜

本日は簡単に心理学でプチネタを。

たぶん誰もが経験したことがあると思う現象
かと思いますが、


漢字とかひらがなとか文字をずっと眺めていると

「本当にこんな文字だっけ?!」

と突然文字に違和感を覚える経験ってありません
でしたか?

例えば、「本」という漢字を羅列して眺めて
みましょう。

本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本

私はなんだか記号みたいに見えてきます。笑

この現象は人によって起こる起こらない
分かれますが、


これは立派な心理現象で、

『ゲシュタルト崩壊』


というものです。

ゲシュタルトはドイツ語の「Gestalt」で、
形態といった意味です。

ドイツの心理学者であるヴェルトハイマーなど
によって提唱されたゲシュタルト心理学の考え
に基づくものです。

ゲシュタルト心理学では「ゲシュタルト(形)」
が存在するのは、「個体」としての存在では
なく、パーツごとの総和によって生み出されて
いるものという考え方がされます。

例えば、カレーライスを食べる時に、「カレー」
と思って食べるため、「カレー」と感じますが、

ゲシュタルト心理学でいうならば、
「ご飯」と「カレールー」、さらにいえば、
「このスパイス」と「このスパイス」という
ように、全ての総和によって個体が成り立って
それを感覚できているというものです。

先ほどの「本」という感じも、「本」として
見るので「本」という漢字を認識していますが、

持続的に見ることで視覚疲労が起こり、認知力
が低下するため、漢字としての固体認識が部分
ごとの一画ごとの認識になり、頭がおかしく
感じてしまうということです。

人間の脳は意識の向け方でこんなにも結果を
左右するためとても面白いですよね。

ゲシュタルト崩壊が起こったら、一度手を止め
頭を休めてもう一度取り組むようにしましょう。

それでは。

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