文系大学院生が「就職氷河期」と言われる22卒就活を終えて
はじめに
初めまして。Ryomaと申します。
学部生時代はスポーツ生理学を、今はスポーツ経営学を専攻している修士1年生(文系)です。生まれ/育ちは金沢、現住はつくばです。
この投稿では、4月からスタートした就職活動を時系列に沿って記述していきますが、あまり期待しすぎずに「こんな風に就活していた学生がいたんだ」程度の気持ちで温かく読んでいただけますと幸いです。
基本的なスタンス
大学院生なので少しひねくれています。
「就活よりも学生のうちにしかできないことに時間を割くべきと考えている」
「就活エージェントを最初は疑っていた」
「圧倒的成長という言葉が嫌い」
「この記事も就活を終えただけのイチ学生が書いた記事であり、読んでくれた人の人生が激的に変わるなど微塵も思っていない」
もしかすると、所々”クセ”を感じるかもしれませんがご了承ください。
就活体験記(22卒大学院生)
就活全体の流れ
5月:就活スタート
6月:インターンの選考対策
7月〜10月:インターン参加
11月〜1月:本選考
2月:内定先への意思決定
就活スタート(5月)
就活をスタートさせた最初のきっかけは「社会のことを知りたかったから」でした。
当時の自分は「就職」「教員」「公務員」「後期課程への進学」の4つの選択肢を考えていました。
ただ、どの選択肢をとるにしても、世の中のことを知らない大人になることが嫌で、就活を通して社会のことを学ぼうと思いました。
しかし困ったことに、どう動き出したら良いのか全くわかりませんでした。
そこでまず力を借りたのが就活エージェントサービスでした。私は「intee」「Goodfind」「エンカレ」の3つのサービスを主に活用していました。それぞれのサービスに特色がありますが、「intee」は自己分析の深掘りまで一緒に進めてくれ、よちよち歩きだった就活1年生の私を支えてくれました。
就活を終えた今振り返っても、ありとあらゆる手を使って情報を集めて良かったと感じております。
インターン選考対策(6月)
選考対策として行ったことは大きく以下の3つです。
①自己分析
→主にUtsuさんの『人生の目的論』に取り組みました。
② 面接の練習
→聞かれそうな質問に対して、ざっくりとした答えを準備してました。
③ グループディスカッションの練習
→オンラインの練習会に参加しました(主にgoodfindを利用)。
インターン参加(7月〜10月)
IT企業を中心に7社のインターンに参加しました。
この時に、inteeからいくつかの企業を紹介していただき、自分の力では見つかられなかった優良企業さんとも出会うことができました。
多くの企業のインターンに参加したことによって、「新規事業立案」「人事施策」「営業」「マーケティング」「コンサルティング」の触りの部分を体験することができました。しかし、学生時代全くビジネスと関わりのなかった自分にとって、どれも苦戦し、力不足を実感した夏でした。正直凹みました。
ただ良かった点として、自分に合う合わないを見極めることができたことが挙げられます。個人的に、今できるかできないかより、その業務を行っている時に自分が楽しめているかどうかを重要視していました。
この経験を通して、自分は”何か新しいことを創造することが好き”だと気づく事ができました(全くできませんでしたが...)。
本選考(11月〜1月)
夏の説明会やインターンの内容を振り返り、本選考を受ける企業を絞っていきました。企業数を減らしすぎることに不安も感じていましたが、夏までに分析した自分の目を信じて、約1割に厳選しました(約80社→8社)。
またこの時に、冒頭で話した4つの選択肢の中から「就職」を選ぼうと決めました。「教師」にも「研究者」にもなってみたい気持ちはあったのですが、教師・研究者→就職という進路変更の難易度の高さが理由です。
意思決定(2月)
第一志望群の企業の本選考がすべて終了し、幸いなことに複数の企業から内定をいただく事ができました。
入社式を終えていない現段階で具体的な社名は言えないのですが、
とあるITベンチャーのBizdev職(事業開発職)に意思決定をしました。
入社の決め手となった理由は主に3つ
①会社と自分のビジョンの一致
→その会社は「世の中に温かみのあるつながりを生み出こと」を理念として掲げており、自分もそのチームの一員になりたいと心から思いました。
②総合職採用ではなくBizdev職採用だったこと
→インターンを通して気づいた”何か新しいことを創造することが好き”という思いを大切にしました。
③会社の組織風土と性格の一致
→会社の人々が良い意味でベンチャーらしくないところにも惹かれました。具体的には「あくまで自然体で見栄を張らないところ」「自己顕示欲を振り回さないところ」に居心地の良さを感じました。
「この会社なら入社したい」と心から思える企業しか本選考に進んでいなかったので、その中から1社に絞るのは難しいかなと思っていたのですが、一切迷わずに決めることができました。インターン、面談、自己分析、本選考を経験する中で解像度が高くなっていたのかもしれません。
何かアドバイスをできるとすれば
就活に絶対的な模範解答はないと思いますが、これはやってよかったなと思えることが2点あります。
1. 自分と”とことん”向き合うこと
これは巷でいう「自己分析」に該当します。
自分の過去を振り返り、自分の価値観を知り、将来を考えること。
言うは易し行うは難しですよね...
特に、自分の価値観から「実現させたい社会」「そのためにすべきこと」「就活の軸」を導きだすことができず、何度も何度も社会人の方にお悩み相談をしていました。
以下、自己分析の一例です。
スポーツを中心に生きてきた私は、将来もスポーツに関わる仕事に就きたいと考えていました。しかし、抽象度を上げていくと、スポーツも手段の一つであり、その先にある”日常生活”を豊かにすることが最終目的だと気づきました。最近、自己実現といった長期スパンの幸福は求められるようになりましたが、それよりもっと先に、目の前に転がっている些細な幸福を感じられることの方が重要だと個人的には思います。
「Mission」「Vision」「就活軸」を、ほぼ満たす唯一の企業が内定先の企業であり、その企業と出会えたこと、内定をいただけたことは本当に奇跡に近いと思っています。
2. 就活での出会いを大切にすること
就活を進めていく上でたくさんの人と出会います。就活はしんどいですし、悩むことも多々ありますが、企業の方、就活エージェントの方、同じ就活生とのワクワクする出会いがあったからこそ続けることができました。
特に私の場合は、彼らの助けなしに第一志望の内定はあり得ませでした。
お助けポイントその①
→そもそも第一志望の企業を紹介してくれたのがエージェントの方であった。
(紹介がなければその会社を認識することすらなかった)
お助けポイントその②
→インターンで仲良くなった友人の先輩が第一志望企業の21卒内定者であり、本選考のアドバイスをしてくれた。
(21卒内定者が日本に4人しかいなかったので本当に貴重な出会いだった)
他にも多くの方の力を借りたのですが、特にこの二つは第一志望の内定に関わる非常に大きなサポートでした。
なぜ私が多くの方のサポートを得ることができたのかを分析してみます。
理由はいくつかあると思いますが、「自分の考えていることや弱点をさらけ出していたこと」「人間味のある関係を築いていたこと」「こちらからもgiveすること」などが関係していたと思います。決して優秀ではない自分ですが、等身大の自分をありのままにぶつけ、「こいつなら助けてあげてもいいな」と思ってもらえたのかもしれません。
特に、inteeのメンターとして毎月面談をしてくださった浜野さんには心から感謝しています。いつも楽しく、そして為になるアドバイスをいただきました。ありがとうございました(https://intee.jp)。
最後に
院生っぽく、クールに、かつ端的に投稿する予定だったのですが、ダラダラと長くなっていましました。申し訳ございません。サンプル数「1」の、客観性が一切担保されていない体験記ですが、最後まで読んでくださった皆様方の一助となれば幸いです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?