出町座「カルチケ」について
映画「ロマンチック金銭感覚」の先行公開が12月8日から映画館「出町座」で予定していますが、出町座さんの面白い取り組みを紹介いたします。
カルチケとは
「cultivate ticket」の略。cultivate=耕す、養う、育成する、育む等の意。
映画をたくさん観てみたいけど、金銭的に少し余裕がないなぁ、、、というようなU-25(25歳以下)の方が、自分への投資であるチケットを受け取り、「若い頃にもっといろんなものに触れられていたらなぁ」と思う昔、若い人だった映画好きの方がチケットを預ける制度です。
これ、めちゃめちゃいいですよね。映画や文化を若い人の未来に投資する。そして受け取った若い人はそうして自分の感性を育み、いつかの未来に貢献していく。
まるでロマンチック金銭感覚の考え方だなぁと思いました。
この考え方、実は昨年、非営利株式会社eumoの代表取締役 新井和宏さんに取材させていただいている際、今後の映画のチケットの在り方としていい方法はないですか?とお聞きした時に、「映画を観てもらいたい誰かへチケットをギフトする仕組み」がいいのでは?と教えていただいていて、この取り組みをどこかでやってみたいなぁと思っていました。
そしたら出町座さんが9月1日からその取り組みをされていて、これは是非とも皆様にも利用してもらいたい!と思ったのでした。
そして、そのカルチケを受け取った人がメッセージを残しているのもまた素敵です。こちらがメッセージカード。
交流が生まれて、なんだかほっこりします。
その「未来券」って何?
それがこちらです。
こちらが未来券。初め、カルチケの紹介を出町座さんの公式サイトから見ているときに、未来券ってなんだろうなぁと思っていたのですが、本日ちょうど出町座さんの会員となり、未来券を頂きまして、「このことか!」となりました。
会員、料金システムはこちら。
会員になればひとつの映画を1000円で観れるのも、この未来券などが付いてくるのもとても嬉しい。
私も映画のファンでもあるので、本来なら毎日でも通いたいくらい映画館が大好きなんです。東京に居る時にも色々なミニシアターに通ってたなぁ。すると必ず俳優仲間や監督仲間がいて、「ちょっと飲みに行く?」となるのも嬉しかった。私にとっては行けば誰かがいるし、いなくても心が満たされる特別な空間でした。
映画の料金も人によっては高いと感じる方もいるでしょう。わざわざ映画館に行かなくてもと思う方もいるでしょう。
ここ数年で大好きな映画館も閉館に追い込まれてしまうことも多々ありました。
映像がありふれた今、映画館や映画の在り方も今後変わっていくでしょう。
そんな中でも面白いチャレンジをし続けている出町座さん。こんな映画館が通えるくらい近くにあってとても幸せです。
映画を作っている自分としても不安がないと言ったら嘘になりますが、その不安を少しでも解消するためにも今回の映画を作ろうと決めました。
「ロマンチック金銭感覚」を観て、面白かった!若い人に観てもらいたい!と思った方は是非このカルチケ制度、試してみてください!
「ロマンチック金銭感覚」
12/8~京都出町座にて先行上映
緑茶麻悠