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50代で職場を辞めた助産師の話

こんにちは助産師@涼子です。

今フリーになって、この先どこでも働けないかも?と危機に陥っていた時 息子が「暇なら人助けしてみたら」って言ってくれてInstagram[@birth_well_sangomama]始めたんです。

今まで働くのが当たり前の毎日で、職が無くなるなんて考えたこともなく 収入0円なんて全く縁がないと思っていました。日々焦り,落ち込んでいました。今も焦ってはいますが、私が支援したい人って誰なのか?を考えてやっぱり過酷な労働条件で働いている教え子の助産師たちの顔が一番にみえました。皆、よくやってるよ。私なんて、助産師教育の何十年を捨てて、臨床(病院)で働くつもりでしたが、できませんでした。

なぜ病院で働けないか?理由は2つあって、

1.教育体制・教育方法が整ってないなと思いました。昔から変わらない。私が臨床にいた何十年前と一緒で、見て学べ・・つべこべ考えず一通りのことをやれるようになってくれ。みたいな感じです。大きい病院はいかに新人や中途採用の人を辞めさせないか教育体制・方法を考えています。が小さい病院はそこまでまだまだ余裕がないので助産師を育てる環境は結構悲惨だなと思いました。助産師学校で育てた大事な人達が、心を病んで辞めていく実態をやっと実感しました。仕事に来れなくて、仕事に行こうと思うと嘔気が出たり、嫌なことと戦う若い助産師を見て、こんな思いにさせている現象を止められない。こんなひどい目に合わせる側に回ることは私にはできませんでした。何があろうとそこまで人を追い詰める環境を私は受け入れられません。

2.助産師としての仕事ができない。助産師は分娩だけが仕事ではないんです。私たち助産師とは国家資格で助産又は妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいいます。健康的なママの生活のためには分娩に付き添うだけでなく、産後のママの母乳をささえたり、ママと一緒に今後の対策を考え計画することが必要です。これに時間を割くことはできないんです。分娩を安全に終わらせることに人は割かれています。妊婦さんや産後のママとお話し調整することができないんです。

そうはいっても多分これは自分を正当化する理由で、私は我慢ができない 性格だからです。尊敬できない人に自分の時間を支配されたくないんです。   確かに皆さん我慢しているんだと思いますが、貴重な生きている時間をなぜ、くだらない人に支配されなきゃいけないんでしょう?というのが本当の理由です。そんな理由で辞めちゃう私より、みんな我慢して働けている教え子の皆さんは素晴らしいです。

これからは、人に雇われず、助産師として生き残れる方法を助産師の後輩の皆さまに道を開けるよう模索していきます。行動している姿を、見ていただけると嬉しいです。過酷な状況で働く教え子ちゃんたちに送る私からのエールだと思って下さい。

行動あるのみ「行動すれば、未来が変わる」小さな一歩でも一歩ずつ。

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