おまもりことば

いつからか、寝る前に「いい夢見ろよ！」とうさぎに言うようになった。

テレビで柳沢慎吾さんが言っているのを聞いて、シンプルに「よい言葉だ～」と思った。んだと思う。

最近では「いい夢見ろよ！」って言わなきゃいけないような気がしてしまって、忘れてベッドに入ってしまったときはわざわざ起きて伝えてから寝ている。そんな私を見て、夫は「そこまですること……？」と首をひねる。私が言わなかったせいでいい夢見られなかったら嫌じゃないですか。怖い夢見たりしたら申し訳ないじゃないですか。

ちなみに、夫が仕事に出かけるときは必ず見送るようにしているんだけど、そのときは「気を付けてね」と言っている。
これも「いい夢見ろよ」と同じで、「気を付けてね」と言わないと何か起こるように思ってしまって。ケンカしていても不機嫌でも、これだけは言っている。眠くて眠くて、どうしても起きられないときはメールで送る。そこまでする？　と言われてしまうのだけれど、もし言わなかったときに何かあったりしたら一生後悔しそうで。
お守りみたいな言葉だけれど、言った相手のことも、自分のことも守ってくれいるんじゃないかな。そう思うと冗談でも、あんまりひどい言葉は使いたくない。

ささやかだけれど、続けていきたいことば。