目立って突き抜けたものが人に届く
行動科学系のオンラインコースMindWorxAcademyでの学びをまとめていきます。
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どうして目立ったり、自分に関連があると思ってもらう必要があるのか。それはRAS(ラス)という脳に備わっているシステムが関係しています。このシステムを簡単に言うと「自分に関係していること、関心があることの情報を脳は集める」ということです。
RAS(ラス)は例えるなら脳内に小さいリサーチ・アシスタントがいるようなもので、雑多な情報から「この情報はオススメです!」と情報にフィルターをかけてくれます。
私たちは自分のボスですから、自ら調べるようなことはしません。リサーチ・アシスタントに命令して情報を探してもらい、あとは受け取り、判断するだけです。
ガヤガヤしている会場でも自分の名前を呼ばれれば気づきますし、車がスキであれば街中を走っている車によく目がいってしまいます。
私たちは自分のボスでありながら、どんな情報をリサーチ・アシスタントが見せてくるかによって大きく行動に影響されます。
いかにリサーチ・アシスタントに興味を持ってもらえるかが勝負。ポイントの1つ目は
パーソナライズ
ある国では自動車税の納付率を高めるため担当省庁が「税金を払うか、車を没収するかだ!」と脅し文句にも近いメッセージを出していました。
失う痛みの法則を使っているのですが、より納付率を高めるため滞納者の車の写真とナンバープレートの写真を警告文に付け加えたところ、納付率が9%上がったそうです。
より明確に「自分の」車が没収されるかもしれないと伝わったことが原因ではないかと推測しています。
事例をもう1つ。2017年オーストラリアとニュージーランドでUberはあるキャンペーンを行いました。その内容は名前の一部にSamと名前がついている人(Samuel,Samantha,Samir,Smaraなど)には1週間の無料乗車を提供するというものです。Uberが巧みだったのはSamじゃない人も、Samと名前の付く人と同乗すれば無料になる仕組みを導入したことです。
Samと名前の付く人のリサーチ・アシスタントは「これはボスにあった情報だ」と認識ししますし、Samじゃない人も「Samじゃない人向けの情報だ」と認識します。
このキャンペーンは口コミで広まり、結果的にUberの知名度も上がりました。
パーソナライズと聞くと、1から10までパーソナライズされているイメージがありますが、実は他人と違うだけでもリサーチ・アシスタントは「これはボス用の情報だ」とある意味勘違いしてくれます。
人は対比でモノゴトを捉えることが多く、違いが明確で、自分が他人と比較して有利であると思うだけで十分なのです。
そして、ポイントの2つ目は
すぐに分かるフィードバック
消えいろpitというスティックのりは糊をつけた部分が青くなり、乾燥すると無色透明になる優れものです。
自分の行為がすぐ反映されて分かることはとても大切。なぜならリサーチ・アシスタントは一度ボスに興味を持ってもらったら、次々とまたボスが興味のある情報を提供しないとクビになってしまいます。
目に見えてわかるフィードバックが遅ければリサーチ・アシスタントもボスもイライラを募らせます。
プログレスバーやお店でもらうスタンプカードもすぐに分かるフィードバックの1つです。
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