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マリー・アントワネットの映画で知った、バウ・ワウ・ワウの曲。

映画、への評価ってものがあるけれど、。
高い、低いは関係なくて、。
その作品を観るきっかけや、それぞれの想いがあれば、
ただそのときどきの、秒速の感じかたでいいような気がした。
マリー・アントワネットの映画。
動画↓。「Marie Antoinette映画予告」

批評家の意見は、
「豪華な映像と大胆なサウンドトラックによって本作は大抵の時代劇とは一線を画して、実際、悲劇的運命にある王妃の描き方では構成や人物描写よりもスタイルが完全に優先されている」
だった、。

第59回カンヌ国際映画祭に出品したら、プレス試写ではブーイングが起きて、、。
フランスのマリー・アントワネット協会の会長は、、
「この映画のせいで、アントワネットのイメージを改善しようとしてきた我々の努力が水の泡だ」
とコメントし、本作を非難したとか、。

マリー・アントワネット
彼女が人生最後に書いた手紙には、涙のあとが残っていたという、。
後世のひとに同情を引くために、わざと涙をつけたのではないかと疑うひともいるらしい、。

原作は英国の歴史作家アントニア・フレーザーの同名小説(野中邦子訳、ハヤカワ文庫.上下巻)。
撮影はフランスのヴェルサイユ宮殿で、3ヶ月にわたり行われた。

「マリー・アントワネット」(2006)。
ソフィア・コッポラ監督が、初監督作「ヴァージン・スーサイズ」の主演だったキルスティン・ダンストを再び主演に迎えて王妃マリー・アントワネットを描いた伝記映画。
誰も知る人のいない異国にわずか14歳で単身やってきた少女の孤独であるところは、テーマが監督の前作の「ロスト・イン・トランスレーション」とも似ている。

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伝記映画というよりはマリー・アントワネットを一人の少女として描いた青春映画、。
フランス王妃としての正確な史実を忠実に再現することを意図して製作された作品ではないとの意見も、。

「歴史的事実というよりも歴史的な感覚の映画。マリー・アントワネットの教育用伝記映画を期待しないでほしい」
と主演のキルスティンはコメントしている。

そう、歴史的な感覚。
観る、そのときどきの感じかたでいいって、。

この映画があって、いまにつながるたくさんのことも知った。
劇中で流れる曲たちとの、出逢いもあったし、、
この時代にはあるわけなんてない、コンバースのALL STARが一瞬登場する場面も、スキ。

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・・笑ったし、おなじタイミングで。

哀しい、終幕を知っているからかな、、。

それからのいろんな想い出とも、つながってる。

『 ああ、そうやった
あんたは、かんたんに
ほんと、かんたんに
すべてを
うしなえるひと、秒速で、
とおくに、いくひと

そう、
あんたは

あたしを、かんたんに
うしなえるひと、秒速で、

だから、スキになった?

あたしを
おもう
あんたの、秒速も、。
 』

       涼、。

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CD2枚組の映画サントラ盤を聴きなおせば、秒速でたくさんの場面映像がよみがえってくる。
どの曲もスキだけど、。
抜群の効果を発揮するのは、バウ・ワウ・ワウの曲。
ボーカルはクリーニング屋で働きながら歌を口ずさんでいるところをスカウトされたという、、
14歳のビルマ系女性アナベラ・ルーウィン、だからかも、、。

劇中、マリー・アントワネットの感情が爆発する場面に流れる曲は、
「アイ・ウォント・キャンディ」
キャンディが欲しい、、。
動画↓。Bow Wow Wow「 I Want Candy 」

劇中、男に惹かれていく危険な雰囲気に流れる曲は、
「アフロディジアック」
媚薬(びやく)、性欲を高めさせたり、恋愛感情を起こさせるような薬の意味。
動画↓。Bow Wow Wow「 Aphrodisiac 」

パーティからの朝帰り、風景をながめている幻想的な場面に流れる曲は、
この映画ならではのリミックスとしても
「フールズ・ラッシュ・イン」
怖いものを知らない愚者は、踏み込んでしまう、、。
動画↓。Bow Wow Wow「Fools Rush In (Kevin Shields Remix) 」

なげやりにも聴こえなくない、尖った感性、
儚い歌声、なのに魂の叫びのようにも響いてくるのは、、
時代の流れ、そう、これも歴史的な感覚なのかも、。


ところでこの映画、ヴェルサイユ出身のバンド、フェニックス(PHOENIX)が出演していた。
劇中で演奏している、曲名は「OU BOIVENT LES LOUPS」
フェニックスのボーカルはソフィア・コッポラ監督の当時の恋人、今現在は夫のトーマス・マーズ
動画↓。「Marie Antoinette、Phoenix Cameo」


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