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北陸特急乗り納めの旅⑧サンダーバード車両の特急能登かがり火8号

2024年3月16日、北陸新幹線金沢~敦賀間が延伸開業する。延伸開業により北陸本線を走る特急列車の運行体系が再編される。サンダーバード、しらさぎは大阪・名古屋~敦賀間の運行となり、敦賀~金沢間はすべて廃止となる。 

シリーズ8回目は大阪からの特急サンダーバード17号の折返し列車となる金沢行の能登かがり火8号に乗車した(乗車日:2024年3月13日)。
この列車はサンダーバード号の車両で運転される。

能登かがり火号は大半が3両編成であるが、能登かがり火1号と8号は、6両編成で運転され、サンダーバード型の車両が使われる。もちろん、グリーン車も設定されている。

1号車非貫通部分

能登半島地震後の和倉温泉駅周辺を歩く

和倉温泉での停車時間は約50分である。その間駅周辺を歩いてみた。
能登半島地震の影響により改札口に近い1番乗り場は使用を停止し、復旧工事が行われていた。地震によるホームのブロック部分の損傷が激しいことがうかがえた。列車は2番乗りばのホームをかさ上げして使用している。

改札口へは応急復旧により通路が確保されている
ホームの損傷も大きかった
復旧作業中の1番のりば
復旧作業中の1番のりば②
特急は1番乗り場を使用していたため、臨時で設置された乗車位置案内
のと鉄道の普通列車も2番のりばから発車する
和倉温泉2番のりば

駅前の様子は一見すると地震による影響は感じられない。ただし、足下に注目すると歩道が盛り上がっている場所、沈下した場所もみられた。和倉温泉を含む七尾市では地震当日震度6強の強い揺れに襲われた。
七尾線の七尾~和倉温泉間の復旧がその他の区間と比較して、2月15日までズレ込んだことからも被害の大きさが窺える。

マンホール周辺が盛り上がっている
駅前ロータリー。一見すると地震の影響は感じられない。
駅前ロータリー
駅前の商店。地震による影響なのか隙間が確認できた。
2023年12月30日撮影①
2023年12月30日撮影②
2023年12月30日撮影③

上りは待ち合わせが多い?

15:19定刻で和倉温泉駅を発車した。

発車を待つ特急能登かがり火8号@和倉温泉駅
七尾線の普通列車は同駅に留置

七尾駅を発車すると羽咋に停車するが、時刻表で確認すると、下りは約20分で運転しているのに対して、上りは28分要している。途中の能登部駅で7分停車し、能登かがり火5号の゙通過待ちを行った。なお、能登部に特急列車は停車しない。
七尾線は津幡から和倉温泉までの全線単線で、どこかの駅で待ち合わせが発生する。特急列車は和倉温泉方面への速達性を実現させるべく、駅での待ち合わせを極力減らすダイヤとなっている。先ほど乗車したサンダーバード17号も途中駅で能登かがり火6号が待ち合わせるパターンであった。

能登部を発車して金丸、千路を通過して羽咋に停車した。羽咋から先は直線区間が続くため、この列車も高速走行が続いた。16:12に宇野気に停車した。宇野気駅は3月16日ダイヤ改正後、特急列車の停車がなくなる。

この先、津幡まで駅間距離の短い駅が続く。中津幡駅を通過すると、電源切替区間を通り、ゆっくりとした速度で津幡駅を通過した。

津幡で七尾からの普通列車を追い抜く
津幡駅を通過

IRいしかわ鉄道線を走り、森本、東金沢を通過して金沢総合車両所からの引込線を、オーバーパスして金沢駅には16:30、5番乗り場に到着した。


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