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人はいつ「死ぬ」と思う?

以前読んだ『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』のある章で【人間はいつ死ぬか?】という問いがありました。

人間の要素には『P機能(人格/パーソン)』と『B機能(身体/ボディ)』の2つがあり、そのどちらが止まった瞬間を「死」と定義するのか、という問いです。

本来であれば P機能 と B機能 は同時に停止します。が、ときに P機能 が先に停止してしまうこともある。その場合(人としての思考能力などができなくなっている状態)でも、人は生きていると言えるのか。

安易に答えが出せない問いだと思います。

ですが、この難解な問いに対して、著者は、

P機能を実行する能力を失った時点で「人格を持つ人間」ではなくなる。
B機能を行う能力も失った時点で「身体の死」となる。ただそれだけのことだ。

と結論づけています。論理的に哲学思考で定義していくと、「人格」と「身体」のそれぞれの死は “別もの” だと捉えた方が良いというわけです。

そして、もっと言うなれば、『人間はとても素晴らしい能力(P機能)を持っているただの物体にすぎない』と断言しているので、B機能を失ったときには『ただの物体』が残るだけとも言えます。


正直、この文章を読んだだけでは腑に落ちない部分も多いと思います。

が、それでも今日はこのテーマを書き残しておきたかった。なぜなら、

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