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不自然な出会いの研究。Tinderで面白い出会いがあった人の話を実際に聞いてみた。

最近、出会いについてよく考える。

なぜか突然、「誰かに会わなくては!」と思ったり、現状の人との出会いをUpdateしなければならないという焦燥感に襲われるのである。

理由はおそらく2つだ。

1つは、コロナの影響で家に引きこもることが多くなり、元々仲が良かった友人や同僚とは会う機会があるものの、新しい友人と仲良くなる機会が減り、毎日が内側へ内側へと籠もっていく感覚があるからだ。去年までは、自分を発展させる出会いがあって、気持ももっと外向きだったように思う。

もう一つは、自分にとって最近気にかけるテーマが「孤独」だからである。周りの人を見ていて、人との関わり方の苦しみが、最近変わったと思わないだろうか。

以前は、嫌いな人に会わなければいけなかったり、愛想笑いをしたくなかったり、いちいち会話が胸に刺さったりそういう事が多かったように思うが、最近はとにかく"孤独"だ。自分もまわりも、この孤独に気持が蝕まれている人が多いように思う。

"雑談できる人がいない" "気軽に話せる人がいない"。家に籠もって社会生活をするようになった今、偶然に誰かと話すことになるようなシチュエーションも過去のものだ。

些細な楽しい話をする人もいなくて、静かに気持が沈んでいく。気持を転換するような飲み会もなくて、ゆるやかに気持が下降していく。そうして、調子を崩している友人がまわりに増えた。

しかしそもそも、私達は孤独に心を蝕まれないために、どれだけ人生を傾けてきたのだろう。そんな気さえする。

人生にはもっと人工的な出会いが必要なのかもしれない。出会いのデザインとはどうあるべきだろう。

そんな事を考えている時に、TinderさんがPRの依頼をくださった。そこで、プロフィールを工夫するメリットを教えてもらったり、プロダクトに込めた思いを聞かせてもらったり、noteを書かせてもらったりした

そしてそのうちに、「Tinderで面白い人に出会った事がある人に話を聞いてみたい!」と思うようになった。実際に出会いを自分で作り出している人はどんな体験をしているのだろう。

そこで、Tinderさんに提案して書くことになった記事がこちらである。

Tinderを通して、恋愛に関わらず自分を変容するような出会いをしている人に話を聞いた。

Tinderは、自分の興味のアンテナを整理する場所

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まずは、哲学を専攻する学生さんで、現在は勉強仲間をTinderで探している女性に話を聞いた。

――元々Tinderをどうしてはじめたのですか?

おしゃべりで寂しがりやなところがあり、昔から誰かしらと繋がれるネットが好きでした。Tinderを使い始めたのは2015,2016年あたりからだったと記憶していますが、暇なときに文章のやりとりができる人を探したり、なかなか現実的な人間関係の中では話しづらいことを話せる人を探したりする目的で始めました。確か、恋人がいるときにインストールしていたはずなので、恋人を探すことを目的に使い始めたわけではありませんでした。

――Tinderを通して、面白い出会いはありましたか?

出会いというよりは、会話なのですが、Tinderを通して「あなたの興味分野はなんですか?」とか、「信念はなんですか?」と、私のことを全く知らない人が聞いてくれるので、最近の自分の学問的関心やより深く学びたいと思っていることを言葉で説明する機会があり改めて自分を整理できてよかったなと思います。

――Tinderではどんな話をすることが多いのでしょう?

私がもともと今のプロフィールに「読書や勉強、ご飯を一緒にできる友人を探している」という言葉や「学問上の興味関心分野」などを記載しているため、その辺りを深めて聞こうとしてくれた方とご連絡していたと思います。プロフィールですでに限定的な使い方をしていることがわかるように書いているので、その人に関わらず、Tinder上では興味関心やお互いの好きなものの話をすることが多いですね。

――Tinderを使う面白さってどんなところにあると思いますか?

出会いの前に、Tinderを使っていると、人々が今どのようなことに興味があるのか、どういった言葉遣いが多用されるのかが少しわかるところもあるので、それがすでに面白い出会いではあると思っています。

――なるほど。例えばどんなことがありますか?

みんなの興味領域だと、例えばどんなゲームが流行しているのかは、プロフィールを見たり会話の中でわかりますね。それから、言葉遣いで言うと、なぜかTinderでよく使われているなと思うのが「年相応」という言葉なんです。

――なぜだろう!(笑)面白いですね。プロフィールを眺めているだけで楽しそう。

あとはやはり、年齢や職業の如何にかかわらず出会えるので、やはり普段自分が足を運んだりするような場所では出会いづらいような人とお話しできることは面白いと思います。

――なるほど。やっぱり自分の生きている毎日の外側にいる人達と話せる機会は貴重ですよね。ありがとうございました。

Tinderの出会いから、四柱推命を勉強しYoutubeを一緒に企画した

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次に、Tinderで飲み友だちなどをこれまで見つけてきたという男性にも話を聞いた。

――元々Tinderはどのようなきっかけではじめましたか?

元々変わっている人が好きなので、普段会わない人と会えたらいいなという目的で使っていました。

――なるほど。すごく素敵な使い方ですね。実際にいつもと違う体験はできましたか?

色んな思い出がありますね。例えば、爬虫類好きの女性と初めて爬虫類カフェに行ってヘビの可愛さを思い知った話とか。今、占い好きの女性と盛り上がって四柱推命の勉強をすることにもなってます。

――すごい!新しい世界を開いてますね。確かに占い勉強するの面白いかも。

あとは、会った時に「服がダサい!」と怒られて一緒に買い物に行って服を選んでもらったこともありますね。普段無難な服しか買わないのですごく新鮮な体験でした。芸能界を目指していた人だったので服選びのセンスもよくて、その服の評判は良いです(笑)

――素敵。Tinderで出会った人に知恵を借りている…!(笑)

反対に、経営者の女性にYouTubeチャンネルを始めたいと相談されて一緒に企画したこともあります。

――すごく有益な出会いばかり。

もちろん、新しいことを教えてもらう以外にも楽しい出会いはあります。お互い家が1駅も離れていないほど近くて夜にコーヒー買って散歩したり、仲良くなった女性とお互いの友達を紹介し合うことになり、男女8人で部屋を貸し切りたこ焼きパーティをしたり。

――楽しそう。そういう友人、すごく大事だと最近思います。

Tinderは、本当にイレギュラーというか、思いがけないような人、普段の生活で絶対に交わらないような人と出会うことができるのですごく面白いです。

普段親友以外には言えないようなことを気軽に話すことができるのも面白いです。

――Tinderだからこそ出会える人や話せる話がありますよね。すごく面白いお話、ありがとうございました。

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話を聞きながら、そういえば自分も、普段生活している場所の外側で得られた出会いが人生を面白くしてくれていたことを思い出す。

自分にとってはその多くがTwitterで、Twitterで出会った人と交わす会話から沢山の発見を得られたし、楽しい思い出が数え切れない程ある。私の場合は幸運にもTwitterでひとに出会える機会を多く得られたため、尊敬する友人たちの多くはTwitterで出会ったかもしれない。

Tinderでの出会いも実はある。音楽や映画について語り合える友人の何人かや、仕事の相談をする友人の何人かは実はTinderで出会った友人だったりする。Tinderは、Twitterと違って、Twitterでさえ出会えない、本当に自分の人生の文脈とは異なるところで生きている人達と出会えるのが、やっぱり魅力だと思う。

実際に自分が作り出した出会いの機会から自分の人生を豊かにしている人の話は面白かった。孤独と出会いの研究は続く。

人生は出会いで変わる。だからこそ、人生に自主的に不自然な出会いを取り入れていくことはやっぱり大事なのかもしれない。

こちらの記事はPRとして、Tinderさんのご協力を得て執筆いたしました。 

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