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多面性を持つ楽しさ。書くひとが、話すひとを始めて気づいたこと。

Podcastをはじめて1年以上が経ちました。

今回のnoteはnarumiさんのnoteで見かけたアドベントカレンダーの1記事として書かせていただきます。

私は、ライターとして活動もしていて、このnoteでは、「書くひとがPodcastをはじめて感じた楽しさ」を書いていこうと思いますが、特に儲かったり、バズる話は書きません。(笑)特にめちゃめちゃ稼げるわけではないし、拡散性があるわけでもない。けれど、それでも、Podcastをやってよかった。そんな話を書こうと思います。

私がPodcastをはじめた理由

というのも、私が当初Podcastをはじめた理由の1つが下心によるものでした。2018年、スマートスピーカーやVoicyなどのアプリが流行し始めたタイミングで、「これからは耳で聞くメディアがもっと流行るはずだ!今のうちに始めて先行者優位を取らねば!今ならブルーオーシャン!人気ものになりたい!」という思いが、確かに、あった。

音声メディアが流行するという予想は、図らずもある程度当たったと思っています。コロナ禍の "おうち時間"という追い風はまるで予想していなかったけれど、Clubhouseの登場やRadikoの急成長、人気Podcastの登場など、数年前に比べると随分 "耳メディア"の消費をしているひとが増えているように見える。

そのほか、Podcastをはじめた理由としては、上記に加えて、2016年からエッセイストとして活動する中で感じた"息苦しさ"もありました。2016年、私は24歳で、とにかくイキリたおしていた。(笑)ガンガンに気を張って、渋谷の真ん中で虚空に「負けたくない……」と叫んでいるほどで(怖い)、ツイートや文章にもそれが表れて、とにかく文体でもって強気に振る舞っており、直接会ったひとによく「文章を読んでいて、もっと怖い人だと思っていた」と言われていました。

自分の文章を読んでくれている読者とも、周りの人とも、かっこつけた自分でつながっている気がしていた。だから、話すのは得意じゃないけれど、その自分を見せることで、もう少し近い距離感で、不特定多数のひととつながってみたいと思っていたのです。

そんな時、私が大好きなりっちゃさんが「今年はPodcastやりたい」と言っているのを見かけて「やるっきゃない!!!!!!!!!」とそのチャンスに乗っかり、一緒にゆるっと雑談する #やいやいラジオ という番組を始めることにしたのです。

実際Podcastをやってみて

そして、実際にPodcastをやってみたところ、想像以上に沢山楽しいことがあった。今回はその一部を書き残してみました。

1.たぶんやっぱり、まだギリギリブルーオーシャン。

Podcastを始めた人が多いとはいえ、肌感だけど、まだまだ書き手よりは全然少ない。しかも、まだ「誰もが知る、Podcast発の大スター!」みたいなひとも少ないし、目で見るメディアよりも全然スターになれる余地があります。

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Spotifyさんの今年のStatsまとめ。まだまだ聞いている人も多分少ない。
やいやいラジオを一番聞いてくれた人、Spotifyだけでこんなに!ありがとう!

比較的、各プラットフォームでのランキング上位にも入りやすいと思います。以前一緒に番組を作らせていただいて、記事も時々書かせていただいているPodcast制作会社のPitPaさんは、このあたりを専門に研究されていて、Podcastにおけるヒット番組の生み出し方を科学しようとされているので、「Podcastで一旗あげるぜ!」と思っている方は是非参考に。

とはいえ、最近は人気ラジオ番組がPodcastに参入してきているし、そろそろ耳の時間の奪い合いが熾烈になる気もします。はじめてみたいひとは、早目にスタートしてみてもいいかも。

2.誰かと発信することで、自分の世界が広がった

エッセイは基本的には自分の思いを伝えるもの。アイデアのタネを他人と一緒に居る時に思いつくことはあっても、アウトプットはほぼ自分ひとりで作っていくことになります。だからこそ、Podcastで誰か(私の場合はりっちゃさん)と一緒に発信するものをつくることで、自分の世界が広がったことも大きなメリットでした。

私だったらPickupしない話題を話したり、自分が持ってきた話題についても思いも寄らない方向に思考が転がったり。それを楽しみながら発信できるようになったのも、「誰かと自分を発信する」からできたこと。

3.何より自分が「親しみやすい他人」を楽しんだ

リスナーさんに自分を親しみやすく感じてもらおうと思ってはじめたPodcastでしたが、逆に私が、リスナーさんをより親しみやすく感じたのも、Podcastをはじめて嬉しかったことでした。

いまでは嬉しいことに沢山のおたよりをいただくのですが、みなさん私の悩み(ファッションに詳しくなりたい)に対してアドバイスのおたよりを送ってくださったり、真剣な悩みを相談してくださったり、旅先でおすすめを思い出してくださったりと、すごく身近に感じてくださっていることを嬉しく思っています。

とある友人が、「私の周りにはやいやいラジオで話しているような、ジェンダーの話や社会の話をできる友人がいなくて、Podcast聞いていると普段できない話を友だちとしている気持ちになって嬉しい」と言ってくれて、わたしもすごく嬉しかった。

大事な日にも聞いてくれてありがとう!!!!(キャプチャが雑でごめんね)

りっちゃさんとの雑談を配信しているやいやいラジオですが、いつもその横にリスナーさんが座って聞いてくれているような気持ちで話しています。だからこそ、インターネット上に、私の雑談を聞いてくれる友だちが増えたような感覚になれました。

4.多面的である勇気をもらった

Podcastをはじめて、自分の感覚が変わったなと思うし、これからの発信にも活かしたいなと思うのが、「多面的である楽しさ」という感覚。

私が個人で活動し始めた時、盛んに言われていた言葉の1つが「セルフブランディング」。ブランディングって、自分のテーマを1つ決めて、発信していくイメージがある。だからこそ、色んな自分をバラバラと見せることに抵抗があったのですが、「親しみやすい自分を見せよう」と決めて、テキストとは異なる手法で自分を発信した結果、これまでとは違う自分の居場所を見つけた気がします。

Podcastは何か作業しながら数十分聞いてくれている人が多いと思いますが、テキストの発信だったら、そんなリラックスしたタイミングを共有することはなかっただろうし、数十分という長時間アテンションをもらうことはないだろうし、Podcastだから聞いてくれた人がいるだろうし。Podcastは、テキストとは異なる関係性の構築ができるんだなあと日々感じています。

チャネルを増やせば増やすほど、インターネットで全然違うつながりができる。タイプの違う友だちもできる。わたしのイメージも多面的になる。私自身が多面的でいられる。そんな楽しさに気づけたのはPodcastで沢山のリスナーの皆さんに出会えたおかげだと思います。

Podcastは楽しいぞ!みんなもこっちにおいで!

というわけで、インターネットに雑談ともだちを増やしたい人、親しみやすい他人を作りたい人、Podcastをつくるのも、聞くのもとってもおすすめです。やいやいラジオも聞いてみてくれたら嬉しい。

そして、やいやいラジオが気に入ったら、Podcastアワードというアワードで「りっちゃ・りょかちのやいやいラジオ」へ一票リスナー投票していただけたら喜びます。

来年も、リスナーのみなさんと、面白い番組にしていきたいなあ。

やいやいラジオリスナーの皆さんも、それ以外の皆様も、来年も、耳が楽しい一年にしましょうね。


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