見出し画像

ライフスタイルを支援に活かす⑴(アドラー心理学入門講座第4回より)

04月11日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「アドラー心理学入門講座」が始まりました。今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面でどのように活用できるか実践報告を交えて考えていきます。

第4回目のテーマは「自分自身を発見する~ライフスタイル」でした。noteでは、まず私のライフスタイルについて書きました。次にそのライフスタイルを職場でどのように活用しているかということを、会議の開催を例にして書きました。今日はライフスタイルを知ることが障がいのある方への支援の第一歩であるということを書きます。その前編です。

障がいのある方への支援は予測から始まります。予測するためには利用者についての様々な情報が必要になります。そのときに必要なものがライフスタイルを知ることです。

一般的に情報収集は、アセスメントといわれ、アセスメントシート等を利用して訪問や面談によって利用者の状態を把握します。このアセスメントは支援場面において「かなめ」であると言われています。しかし、反対に支援者がこのアセスメントシートにとらわれすぎると、利用者の生の声が聴けなくなります。田中(2018)は「失敗ポイントから学ぶ PSWのソーシャルワークアセスメントスキル」において、アセスメントシートは非常に重要なツールではある。ただし、アセスメントシートは支援者が作った枠組みであり、それをうめるだけでは支援者主導の面接で終わってしまうと注意をしています。

そこで注目したいのがライフスタイルです。私たちはライフスタイルに応じた所属先を選び生活をしています。しかし障がいがあると自分で所属先を選ぶことができないことがあります。親や先生が選んだ所属先で活動や生活をします。よって十分にライフスタイルが尊重されません。

しかし、問題は障がいのある方のライフスタイルをどのようにつかむかということです。言語や文字による意思確認が難しい方がたくさんいます。ここでヒントになったのが、向後先生の講座での話です。そこでは、「感情は自分のライフスタイルが脅かされたときに発動する」、さらに「感情には目的がある」ということです。そこで、利用者の感情に注目することで利用者のライフスタイルが見えてくると予測します。

しかし、現場では感情に注目をすると楽しそうでも悲しそうでもマイナス評価になることがあります。次回は、実際にどのように感情に注目をして、その結果、どのようなライフスタイルが見えてきたか報告をします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?