はたらくの3つの種類

 製造業に勤める身として、はたらくには3つの種類があると考えている。「作業としてはたらく」「業務としてはたらく」「仕事としてはたらく」の3つである。日本語の使い方は、実に多数の意味を持ち、自らその定義を明確にしないと、わけがわからないのでこの3つの違いを説明していこう。

【作業としてはたらく】

 これは、文字通り、肉体を使ってはたらくことである。地球上に存在する中でおそらく、人間が一番肉体を起用に仕えるはずである。繰り返し作業を行うことで、作業のスピードが上がってくるものの、ある程度の限界が見えている。作業標準書という言葉があるように、はたらくやりかたがあらかじめ決められていることを決められた通りやることを、作業という。

【業務としてはたらく】

 これは、あらかじめやり方は決められてはいるものの、やることは決められている状態と定義する。最終的なある程度のアウトプットが明確になっており、やり方もある程度提示はされている。また、基本上位から言われたタスクもこの部類に入ってくると考える。

【仕事としてはたらく】

 これは、自らが創意工夫をし、今までにないものを生み出すことや、たとえやることは決められていても、自分なりのやり方で、大きな成果を出すことと定義する。要するに、はたらきという取り組みに自分の意志を入れることである。

【理想のはたらきかた】 

上記 3つの中で、人間として理想とするのはもちろん「仕事としてはたらく」である。1つ目はおそらく、今後AIやロボットに代替されてしまうようなもの。2つ目は、意思を入れているのはあくまで依頼者である為、その依頼者がいなければはたらけない。しかしながら、長い会社生活をしていると、人間どうしてもらくなほうへと逃げてしまい、作業や業務としてはたらくことを自然に選んでしまうのではないだろうか。自分がそこではたらく価値というのは、やはり、たくさんの経験を積んできた中で、自分の思考をめぐらせ、はたらくことに意志をいれることだと思う。そうすることで他責にすることなく、自責の考えで最後まで責任をもってはたらくことができるのではないだろうか。

人は、睡眠を除けば、人生のおそらく、半分以上は「はたらいている」。どんな過ごし方をしても、時間は待ってはくれない。そうであるならば、自分の意志を入れ、楽しみながらはたらくを選択したい。

#はたらくってなんだろう


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