『プロメア』

6月13日木曜日、晴れ

劇場で見ておきたい。その欲望を抑えられず有給とって映画館へ。平日。(有給を取るんだから、まあ平日だ)
平日というのにお客さんの多いこと多いこと。

予告編はアニメの猛プッシュ。ちょっと胸焼け気味。

そりゃそれとして新海誠が新しいの(『天気の子』)をつくっているって、知らなかった。予告編だけでわかる、清々しいまでに新海誠。ほんと新宿好きだよね。そして男女。
ただ、前回の『君の名は』で漂白されてしまった? わかりそうでわかりあえない、近づいたようで遠ざかってしまう、あの男女のすれ違いを執拗に描いていた新海誠はどこかに行ってしまった──気がする。

ええい。それはいい。プロメアだ。

プロメア。

三角と四角ガー! というのがちらっとツイッターのタイムラインに見えて、それ以上は踏み込むまいとずっと回れ右のそっぽ向きほっかむりで過ごしてきたのだけれど。
そうかー! 三角と四角って、これかー!

初っ端の四角で表現された街並み、すごかった。単純化されていて、それでいて(だからこそ?)清潔感と抜けるような空気感。レンズフレアを四角で表現するって、いや、かっこいい。かっこいいし、ちゃんと理解できる。

そういや最初のシェルピンスキーのガスケット的な、フラクタル的な三角形の織りなす丸もよかったわー。幾何学模様。

そして纏! 火消し!! 見栄!!! 導入からガツンガツン、惜しげもなくメカも交えたド派手アクション。ガロとリオン。いいねえ〜!

意味深な氷の湖も無理やり回収していくし、よくもまあここまでのネタを一本の映画の中にぎっしりみっしり詰め込んだものだわ。

説明的なセリフに、最初、煙に投影したりだとかのメタ演出が入っていたのが、後半、勢いで突っ走って土砂と化したビルに文字が刻まれるとかの雑さが笑えるし、いやそれができたらピンチはやっぱり脱せるでしょう?! 的なのを「どうにもならん!」と堺雅人に何度も言わせて押し切る(押し切れず)勢い。

いやあ。もうね。勢い。強い。

どれだけ水を差されても(というか氷漬けにされても)、滾る炎で男を魅せる! みたいな。うおおおおおー!! って叫んで拳を交える的な。
リオ○○○ンがガロ○○○ンになったり○レイ○ーXと名付けたりとか、熱かったり笑いをこらえるのに大変だったり。

ちょう、楽しかった!

* * *

新宿のクロサワバイオリンで、新しいバイオリンを買いました。

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