TakeRooTsインタビュー②前編

◎Take RooTsインタビューとは

北九州・下関地区にて、様々な課題に対して意欲的に取り組んでいる方々にインタビューをしていきます。インタビューを通して、その方々の想いや経験を共有できればと考えています。あなたと同じ悩みを抱え、それでも立ち向かっている方が見つかるかもしれません。

第2回目は、
病院勤務から、3つの介護施設の管理者を経て、昨年コンサルティング事業を中心に行うLLC.FREEDOM を設立された都合 真司(とごう しんじ)さんのインタビューをお送りします。

◎インタビューQ.現在、ご自身の会社 LLC .FREEDOM では、どのような内容のお仕事をなさっていますか?
都合:介護事業所の立ち上げや立ち上げ後の支援など、メインはコンサルティング業務を行っています。他にもコーヒーの販売や月額固定のドリンクサービス(Shake-hands café・bar)なども手掛けています。

Q.独立して LLC.FREEDOM を設立した経緯を教えて下さい。
都合:もともと独立したいという気持ちは持っていました。以前の会社で4つの施設の立ち上げを経験し、それぞれ精一杯取り組みましたが、軌道に乗せることができた事業があった反面、様々な制約の中でなかなか自分が納得できる仕事ができませんでした。当時勤めていた会社の社長に相談したところ、「自分の会社を立ち上げてみたらどうだ?」とアドバイスをもらったこともあり、独立のために退職したというのが経緯です。


Q.私も介護分野で仕事をしていますが、北九州では様々なところで都合さんのお名前を耳にします。どのようなところからコンサルティング業務の依頼を受けていますか?
都合:基本的に紹介による依頼が多いですね。ありがたいことに以前の勤務先からもご依頼をいただいています。


Q.立ち上げは介護保険事業がメインですか?
都合:そうですね。訪問看護ステーションやデイサービスが多いのですが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護や住宅型有料老人ホームにも関わらせていただいています。


Q.会社としての今後の事業展開、都合さんとしての目標について教えていただけますか?
都合:リハ職の視点を盛り込んだ、デイサービスを作りたいです。介護保険分野では十分な新卒教育が難しいため、教育システムの構築も独自に行っていきたいと考えています。最終的には、リハビリテーションに特化した施設を建てたいですね。スタッフには、歩合に応じて成功報酬を支払えるような仕組みを考えています。また、どのような方法かは模索中ですが、リハ職の転職先を広げられるような活動も行っていきたいです。まだまだリハ職の価値は経営者から低く見積もられていると感じています。給与面や福利厚生面で妥協しなければ転職は難しいのが現状です。そのような現実を変えていきたい。今は種を蒔いている時期だと考えています。

Q.リハ職の価値が低く見積もられていると感じたきっかけはどのような経験からでしょうか?
都合:例えば訪問看護でいうと、報酬単価は看護師とさほど変わりありません。ですが、給与面では大きく開きがあります。私は、最初の転職の際、病院勤務からデイサービスの管理者になったのですが、年収は 100 万円ほど下がってしまいました。医療から介護の世界に移って、医療分野のリハ職が守られていることを肌で感じました。現在は医療分野の方が、法人からリハ職の価値を認めてもらいやすいと感じますね。デイサービスでは、どこの事業所もリハ職は一人だけしか雇用しない事業所が多いのですが、うまくいっている事業所の多くはリハ職を手厚く配置しています。この手厚い配置が、利用者様の満足度と定着率アップにも寄与していることは間違いありません。だからこそ、リハ職の正当な価値を評価してもらえるように発信を続けていきたいと思っています。

ご覧いただきありがとうございました。

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