将来の夢についての覚書
小学生の文集によくある定番の質問といえば、”将来の夢”だろう。
5年生のとき、僕の友達でとにかく運動神経がバツグンで、走るのが速かったタケちゃんは将来の夢として、
「西野くんとラーメン屋をする!!」
と書いていた。タケちゃんと西野くんは仲が良かった。でもなぜラーメン屋だったのか。タケちゃんも西野くんもラーメン好きの印象はなかった。
ふと気になって、西野くんの将来の夢を見てみると、
「医者」
と書いていた。
小学生ながら、二人の温度差、すれ違いの悲哀がとても可笑しかった。
タケ