良い経験ってなんぞや

今世界がコロナに襲われ、行きたいところにもいけず、好きなことを選択する自由さえ奪われた世の中になったことで、海外で生活したことの価値。というものが自分の中で凄く高まっていると実感する。

僕は大学を卒業してから3年間ドイツで何者かも分からない、意味不明な海外生活をしてみた。(事実、プロサッカー選手でもなければ学生でもない、会社員でもない、家族もいないし、自分ひとりじゃ家を契約することも困難だし、今にも壊れそうなiPhone4sを使っているし、ビザが切れるの2週間前に気付くし、ブラックでレストランで働かせてもらいながら、でかいスーツケースを毎日2つ持ってホステルを探す。みたいなまじで何してるのかわからないやばい人)

新卒という日本で生きてく上でのゴールドチケットを自ら放棄し、周りからバカだなぁ、もったいないなぁと思われながらもドイツに行く。という自由で今の状況から思うと、とても簡単な選択をした。

数年前まで簡単な選択だった、海外に行く。ということが、今は外的要因でできなくなっているからおもしろい。

ビザの問題は当時もあったけど、ヨーロッパだろうが、東南アジアだろうが、東ヨーロッパだろうが、基本的に行きたい国にチャレンジすることは誰にでも与えられた自由な選択肢だった。
僕は割と真剣に半年後はどこの国にいこうか?ということばっかり考えていた笑
でもいまは違う。コロナで自分がどうしたい?かは完全に無視されてしまう。

80年くらいある人生の中でみると誤差である、たった3年間だったけど、今となってはそこに突っ込んだ経験はもしかしたら「良い経験」になっているのかもしれない。

ただふと思う、良い経験ってなんやねんって。
僕はドイツに良い経験をしに行ってきます!と言って飛行機に乗ったわけじゃないし、ドイツ滞在中に良い経験してるなぁ〜来て良かったなぁ〜。と思ったことも一度もない。

でも確実に言えることは、あの時の決断はペインの回避ではなく、ゲインだったということ。

(参照↑まだ30ページくらいしか読んでない)

ワーホリが取れる年齢のうちに飛び出してみなかったら、テラス席の気持ちよさも分からなかっただろうし、芝生の公園でカバンを枕に寝転ぼうとしなかっただろうし、ビール瓶の栓をペットボトルで開けれるようにならなかっただろうし、なんとかなるだろう精神もなかったんじゃないかな。

良い経験かは究極の結果論。だからこれからの人生が大事!あの海外生活の時間が、良い経験だったと胸を張っていえるようになるために。

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